名医(めいい) 草莽の巻

内容

孫策(そんさく)は江東(こうとう)を平定し、曲阿(きょくあ)にいる母と家族を迎える。

宣城(せんじょう)を弟孫権と配下の周泰(しゅうたい)に守らせ、孫策(そんさく)は南方の制覇に向かう。

呉(ご)郡を治める厳白虎(げんぱくこ)は孫策(そんさく)軍に圧倒され、弟厳与(げんよ)を和睦の使者として送る。

厳与(げんよ)は「江東(こうとう)を平等に分け合おう」という和睦の条件を申し出ると、孫策(そんさく)は激怒して、厳与(げんよ)を斬る。

厳白虎(げんぱくこ)は城を捨て、会稽(かいけい)へ逃げ走る。

会稽(かいけい)の太守王朗(おうろう)は厳白虎(げんぱくこ)を迎えるが、配下の虞翻(ぐほん)は「厳白虎(げんぱくこ)を捕らえて、孫策(そんさく)に引き渡すのがよい」と言う。

王朗(おうろう)は虞翻(ぐほん)の意見に反対したため、虞翻(ぐほん)は王朗(おうろう)を批判する。怒った王朗(おうろう)は虞翻(ぐほん)を国外へ追放する。

孫策(そんさく)軍と王朗(おうろう)軍はぶつかるが、大敗を喫した王朗(おうろう)軍は会稽(かいけい)の城へ逃げ帰り、閉じこもる。

孫策(そんさく)の叔父孫静(そんせい)は、会稽(かいけい)の兵糧は数十里先の査涜(さとく)に隠してあると言ったため、その夜、孫策(そんさく)は査涜(さとく)へ兵を向ける。

査涜(さとく)が襲われていることを知った王朗(おうろう)は、査涜(さとく)へ向かうが、孫策(そんさく)の兵に敗れ、海隅(かいぐう)へ逃げ落ちる。

厳白虎(げんぱくこ)は余杭(よこう)へ逃げ走る。途中、董襲(とうしゅう)という男が厳白虎(げんぱくこ)に酒を飲ませ、熟睡しているところを斬り、厳白虎(げんぱくこ)の首を孫策(そんさく)へ差し出す。そして孫策(そんさく)の配下となる。

宣城(せんじょう)から孫策(そんさく)のもとに早馬が来る。
・山賊が宣城(せんじょう)を攻めてきた。
・孫権をたすけたため、周泰(しゅうたい)は十二か所の傷を負い、重体である。

孫策(そんさく)は急いで宣城(せんじょう)へ帰る。

董襲(とうしゅう)は、虞翻(ぐほん)の友が名医であると言う。

知らせを聞いた虞翻(ぐほん)は友人の医者をともない、宣城(せんじょう)へやってくる。その医者は華陀(かだ)と名乗る。

周泰(しゅうたい)の傷は一か月で全治し、孫策(そんさく)は華陀(かだ)に望みをきくと、友人の虞翻(ぐほん)を用いてくださいと答える。

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