内容
曹操軍は許都(きょと)へ帰るため、下邳(かひ)城を出発し、徐州(じょしゅう)を通る。
曹操の馬前で、老民はひざまずき「劉備様を太守としてここにおとどめ願います」と懇願する。
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数日後。曹操軍は許都(きょと)に戻る。
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次の日。曹操は劉備を誘い、帝の前に出る。
帝は、劉備が中山靖王(ちゅうざんせいおう)の子孫だと知ると、喜んだ。
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ある日。曹操は帝を許田(きょでん)での狩りに誘う。
劉備は、帝が宮門を出られたのを見て、関羽と張飛を従え、帝の列に加わる。
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狩りが始まる。
一匹の兎が現れ、帝は「あれを射よ」と言われる。
劉備は矢を放ち、兎を射る。
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一頭の鹿が茨の中から躍り出る。
帝は矢を放つが、鹿の角をかすめてそれる。
二度、三度と矢を射るが、外れる。
帝は「曹操、射止めよ」と言うと、
曹操は帝に駆け寄り、帝の手から弓矢をとって、鹿を射る。
帝の矢が鹿に立っていたため、帝が射たものと思い、皆が万歳を唱える。
曹操は帝の前に立ちふさがって「射たのは曹操なり」と言う。
劉備のうしろにいた関羽は曹操をにらみつけ、剣に手がかかっている。
劉備は関羽の前に立ちふさがる。
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ある夜。劉備は関羽を呼んで、あのときの狩りの話をし、関羽らしからぬ態度を注意する。
劉備は「義兄弟の生命は安くないはずだ。あの時、曹操を斬っても、その場で我らも斬られている。次の曹操が現れたら何にもならないではないか」と言い聞かせる。
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