神卜(しんぼく) 図南の巻

あらまし

太史丞たいしじょう許芝きょしは、曹操そうそうに呼ばれた。

許芝は、卜者うらないしゃ管輅かんろの名を出し、管輅の逸話を話した。

管輅は、曹操の病を卜った。幻術ゆえに病むことがあろうかと説いた。

曹操は、管輅に太史官たいしかんに補することを打診したが、管輅は断った。

管輅は、の有力な重臣が亡くなること、しょくの他国侵攻を予言し、数日後、呉の魯粛ろしゅくが亡くなり、蜀が漢中かんちゅう侵攻した。

管輅は、曹操の出馬を止めた。来春、都で火の禍があるという。

曹洪そうこうは、五万騎を率いて漢中へ向かった。

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