あらすじ
蜀軍に敗れた魏軍は守ることに徹し、蜀軍は祁山(きざん)へ兵を収める。
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祁山へ兵糧を運んでいる苟安(こうあん)は十日も遅れて祁山に着く。
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諸葛亮は罰則のとおり苟安に極刑を命じる。
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それを聞いた楊儀(ようぎ)は慌てて止めに向かう。
苟安は李厳(りげん)のお気に入りだからだ。
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諸葛亮は極刑をやめ、八十回の杖たたきを命じる。
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苟安は諸葛亮を恨み、蜀の陣営を脱走して魏軍へうつる。
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司馬懿は苟安にある策を授ける。
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苟安は蜀の成都へ入り込み、「諸葛亮に野心あり」との噂を広める。
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帝の後主劉禅(りゅうぜん)は諸葛亮にすぐに成都に戻るよう命じる。
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諸葛亮は即日、蜀軍を引きあげる。
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司馬懿の追撃を受けないように、諸葛亮はしんがりに竈(かまど)の数を日々増やすようにと命じる。
メモ
●蹉跌(さてつ)
事が見込みと食い違って、うまく進まない状態になること。
●遊興(ゆうきょう)
酒色や宴会に興ずること。
●斬罪(ざんざい)
うちくび。
●佞人(ねいじん)
こびへつらう人。
●輩(ともがら)
同類の者ども。