秋雨の頃(あきさめのころ) 群星の巻

内容

青州地方で黄巾賊(こうきんぞく)の暴動が起こる。

兗州(えんしゅう)にいる曹操のもとに、朝廷から討伐命令がくだる。

曹操は暴動を鎮圧し、投降した兵と領民、肥えた土地を手に入れる。初平三年十一月のことだった。

曹操のもとに、諸国から荀彧(じゅんいく)といった賢才や典韋(てんい)といった勇猛の士が集まる。

曹操は父曹嵩(そうすう)を迎えるため、曹嵩(そうすう)のいる瑯琊(ろうや)へ使いを送る。

秋の半ば、曹嵩(そうすう)一家は兗州(えんしゅう)へ向って出発する。

徐州(じょしゅう)の太守陶謙(とうけん)は、徐州(じょしゅう)まで来た曹嵩(そうすう)を出迎え、二日にわたり歓待する。

三日目の朝。曹嵩(そうすう)一家は徐州(じょしゅう)を出発する。陶謙(とうけん)は配下の張闓(ちょうがい)と五百の兵を護衛につける。

山寺を宿にしていたが、夜の十二時ごろ、張闓(ちょうがい)らは曹嵩(そうすう)一家を襲い、財物を奪って逃げる。

曹操は父曹嵩(そうすう)が命を奪われたことを知り、徐州(じょしゅう)を討つことを決める。

陶謙(とうけん)に頼まれた陳宮(ちんきゅう)は曹操を訪ねて、徐州侵攻をやめるよう説得したが、曹操は拒否をする。

北平(ほくへい)の公孫瓚(こうそんさん)と行動をともにしている劉備は、徐州(じょしゅう)の危機を知り、公孫瓚(こうそんさん)から趙雲(ちょううん)を借りて、五千の兵を率い、徐州(じょしゅう)へ入る。

徐州(じょしゅう)の陶謙(とうけん)は劉備を迎え、涙をたたえる。

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