毒泉(どくせん) 出師の巻

内容

孟獲(もうかく)は、禿龍洞(とくりょうどう)の朶思大王(だしだいおう)の助けを求めるため、弟孟優を使いに出す。

朶思大王(だしだいおう)は孟獲(もうかく)を迎え入れる。

蜀軍は南へ南へ行軍し、先行する王平(おうへい)は、西北の山地へ入って行った。

数日経っても王平(おうへい)は戻ってこないため、関索(かんさく)は偵察に出る。

関索(かんさく)が戻ってくると、王平(おうへい)の部隊のほとんどが、四つの泉から湧き出る毒水を飲んで、苦しみ、死んでいる者もいるという。

諸葛亮は前に進むことを決断する。

王平(おうへい)と合流し、四泉の畔へ向かうと、絶壁に岩盤をくりぬいて作られた一廟が見えたので、よじ登る。

廟には、漢の伏波(ふくは)将軍の石像が祀られていたので、諸葛亮は石像の前にひれ伏し、助けを訴える。

一人の老翁が現れ、「二、三十里ほど先に、万安渓(ばんあんけい)という谷間があり、そこにいる隠者を訪ねなさい」と言い残し、立ち去る。

諸葛亮は、老翁の言を信じ、向かう。

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