毒と毒(どくとどく) 群星の巻

内容

長安では、李傕(りかく)と郭汜(かくし)が暴政を敷いている。

帝に仕える楊彪(ようひょう)は、妻に策を伝える。

楊彪(ようひょう)の妻は郭汜(かくし)夫人を訪ねて、言う。郭汜(かくし)と李傕(りかく)夫人の仲があやしいと。

四、五日の後。郭汜(かくし)のもとに李傕(りかく)から宴の招待がくる。郭汜(かくし)夫人が止めたため、郭汜(かくし)は欠席をする。

次の日。郭汜(かくし)の邸に李傕(りかく)から料理や引き出物が贈られてくる。

郭汜(かくし)夫人は料理の一品に毒を入れ、郭汜(かくし)が食べようとするところを郭汜(かくし)夫人は止める。

料理の一品を庭にいる飼い犬に与えると、犬は独楽(こま)のように周ったあと、倒れる。

一か月後。李傕(りかく)からの強い誘いにより、郭汜(かくし)は酒宴に参加し、泥酔する。

郭汜(かくし)は邸に帰る途中、毒は入っていなかったかとふと思う。すると急に胸がむかつき、汗が出る。

邸に戻った郭汜(かくし)は解毒薬を求める。郭汜(かくし)夫人は排泄物の汁を飲ませたため、郭汜(かくし)は腹の中のものをすべて吐き出す。

その夜。郭汜(かくし)は兵を集め、李傕(りかく)の邸を攻め、戦いが始まる。

李司馬の甥李暹(りせん)は、帝と皇后を車に乗せ、郿塢(びう)城へ運ぶ。

郭汜(かくし)の軍は帝を奪うため、郿塢(びう)城を攻める。

帝に仕える楊彪(ようひょう)は帝の命令だとして、李傕(りかく)と郭汜(かくし)の軍を退かせる。

次の日。楊彪(ようひょう)は帝に仕える者六十余名をともなって郭汜(かくし)のもとへ向かい、李傕(りかく)と和睦するように勧める。

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