岳南の佳人(がくなんのかじん) 桃園の巻

内容

県尉(けんい)の官職を辞めた劉備は、荷物をまとめ、二十人ほどを連れ、安喜県を後にした。

督郵(とくゆう)は劉備が逃げたと知ると、定州(ていしゅう)の太守へ「劉備を捕らえて都へ送れ」との早馬を出す。

劉備らは張飛の案内で、代州(だいしゅう)の五台山(ごだいさん)の麓にある劉恢(りゅうかい)の世話になる。

ある夜。劉備、関羽、張飛で食卓を囲んでいたが、劉備が食卓を外したので、関羽は劉備のあとを追う。

中庭で劉備と劉恢(りゅうかい)の姪である芙蓉(ふよう)がひそかに会っているのを関羽は見る。

関羽が張飛のもとに戻ると、劉恢(りゅうかい)が訪れ、洛陽(らくよう)の巡察使が来るという。

翌朝。関羽と張飛は劉備に劉恢(りゅうかい)からの話しを伝えると、ここを出ることに決めた。

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