内容
夜明けごろ。曹操は侍者から「呂布(りょふ)配下の侯成(こうせい)と名乗る者が降伏を申し出ている」と聞く。
侯成(こうせい)は曹操に赤兎馬(せきとば)を贈り「城中にいる同僚も曹操殿に協力する手筈」だという。
曹操は十数万の兵で下邳城(かひじょう)を攻める。
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陽が西に傾く頃。曹操軍はやや遠くへ退く。
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早朝から水も飲まずに戦い続けた呂布(りょふ)は、部屋に戻り、体を休め、うつらうつらしている。
魏続(ぎぞく)と宋憲(そうけん)は音もなく呂布(りょふ)の部屋に入り、
魏続(ぎぞく)は呂布(りょふ)の戟(ほこ)を奪い、
宋憲(そうけん)は呂布(りょふ)を突き飛ばす。
魏続(ぎぞく)と宋憲(そうけん)の兵が部屋に突入し、呂布(りょふ)の上に折り重なり、縛りあげる。
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城内のやぐらに白旗があがり、東門を開ける。
曹操軍は東門から城内へなだれ込む。
呂布(りょふ)配下の高順(こうじゅん)と張遼(ちょうりょう)は、西の門から脱出を試みる。
南門にいた陳宮(ちんきゅう)は防戦に努めている。
結果的に、高順(こうじゅん)、張遼(ちょうりょう)、陳宮(ちんきゅう)は曹操軍に捕らえられる。
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一夜明け。曹操は劉備に横の席を与え、軍事裁判を開く。
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陳宮(ちんきゅう)は「はやく首を斬れ」と言い、自ら長い石段をおりて、刑場に座る。
刑は執行された。
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呂布(りゅふ)は大声でわめきだす。
曹操が劉備に意見を求めると「呂布(りょふ)殿は養父丁原(ていげん)の命を奪い、董卓(とうたく)を裏切っていますから」と言った。
呂布(りょふ)は暴れたため、刑吏(けいり)たちにその場で抑えつけられて命を落とす。
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張遼(ちょうりょう)の番がきた。
劉備は突如立って曹操に「下邳城(かひじょう)のなかでただ一人の心正しき者です」と言い、助命を願った。
曹操は劉備の願いを受け入れる。
張遼(ちょうりょう)は恥じて、自ら剣をとると、
関羽がその剣を奪って止める。
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曹操は許都(きょと)へ帰る。
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