花嫁(はなよめ) 草莽の巻

内容

紀霊(きれい)軍は淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)のもとへ帰る。

袁術(えんじゅつ)は激怒して、自ら大軍を進め、徐州(じょしゅう)と小沛(しょうはい)を滅ぼすという。

紀霊(きれい)は袁術(えんじゅつ)に言う。内容は以下のとおり。呂布(りょふ)には年頃の娘がひとりおり、袁術(えんじゅつ)にも息子がいる。呂布(りょふ)に縁談を持ちかけ、受けるか否かで袁術(えんじゅつ)に従うか否かがわかる。

袁術(えんじゅつ)は呂布(りょふ)に縁談の使者を送ると、その返事は「当方より改めて」というものだった。

返事を待ちきれない袁術(えんじゅつ)は、ふたたび韓胤(かんいん)を使者として送る。

呂布(りゅふ)は承諾し、使者に豪華な贈り物を持たせる。

呂布(りょふ)の娘は徐州(じょしゅう)城を出発した。

劉備に仕える息子陳登(ちんとう)をもつ陳珪(ちんけい)は、呂布(りょふ)に面会して言う。内容は以下のとおり。袁術(えんじゅつ)は劉備のいる小沛(しょうはい)を攻める。そのとき、呂布(りょふ)は娘を人質に取られているため劉備を助けることができない。小沛(しょうはい)を見捨てることは、徐州(じょしゅう)の危機につながる。

呂布(りょふ)は娘をすぐに連れ戻すように命じ、娘は病気のため婚礼は延期願いたいと、早馬で袁術(えんじゅつ)へ知らせる。

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