あらまし
黄巾賊(こうきんぞく)の馬元義(ばげんぎ)の荷物運びとなった劉備(りゅうび)は、ともに北へ向かった。
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途中、荒れ果てた寺を見つけた。壊れた門の扉には黄色の紙が貼ってあった。すでに黄巾賊の者が入った証である。
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薄暗い堂の中に入ると、骨と皮ばかりの老僧が椅子に腰かけていた。
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老僧は劉備の顔を凝視し、王侯の血をひいているのでは、と問うた。
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馬元義らは、老僧の話す言葉に耳をすまして聞いていたが、しびれをきらし、大声で劉備を呼んだ。
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門を出た馬元義は、劉備を木の根のところへ座らせ、黄巾賊に入るよう勧めた。
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