日時計(ひどけい) 草莽の巻

内容

劉繇(りゅうよう)配下の太史慈(たいしじ)は、劉繇(りゅうよう)がどこかへ逃げ落ちても、自身は涇県(けいけん)の城にたてこもっている。

孫策(そんさく)は涇県(けいけん)に着く。涇県(けいけん)の城は、北方は沼地、後ろに山があり、高い城壁で守られている。

孫策(そんさく)配下の周瑜(しゅうゆ)の策により、陳武(ちんぶ)と十名の決死隊が集められる。

風が強い夜。陳武(ちんぶ)と油布や脂柴(あぶらしば)を背負った決死隊が高い城壁を登る。

涇県(けいけん)城内から火が起こり、燃えひろがる。

城の三方から孫策(そんさく)軍が攻めてきたので、孫策軍が攻めてこない北門から太史慈(たいしじ)は脱出するが、そこには孫策(そんさく)軍が待ち構えており、矢が注がれる。

太史慈(たいしじ)の兵は矢を撃たれ、いつの間にか太史慈(たいしじ)ひとりになっている。太史慈(たいしじ)は江岸の方へ逃げる。

逃げる太史慈(たいしじ)の馬は沼地に脚を突っ込み、太史慈(たいしじ)は放り出されて、孫策(そんさく)の兵に生け捕られる。

孫策(そんさく)は太史慈(たいしじ)をなぐさめ、配下とする。

太史慈(たいしじ)は孫策(そんさく)に、三日あれば四方に散らばっている劉繇(りゅうよう)の残兵三千を味方に変えて帰ってくると言う。

孫策(そんさく)は三日目の正午を期限とし、太史慈(たいしじ)を自由にする。

三日目。陣外に日時計を置く。正午になると、南の方から太史慈(たいしじ)が三千の兵を率いて帰ってきた。

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