内容
伏(ふく)皇后の父伏完(ふくかん)が帝に「曹操を除くことができるのは董承(とうじょう)しかいない」という。
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帝は自分の指を食いやぶり、血を墨のかわりにして詔詞(みことのり)を書かれ、
伏(ふく)皇后は玉帯(ぎょくたい)の中に詔詞(みことのり)を入れて縫いこむ。
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次の日。帝は董承(とうじょう)とともに、漢家歴代の祖宗をまつる大廟に入る。そして今までの功に報いるため、玉帯(ぎょくたい)を贈られる。
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曹操は帝と董承(とうじょう)の行動を知り、急いで宮門へ向かう。
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董承(とうじょう)は宮中を出て、中門まで来ると、曹操と出会う。
曹操は、董承(とうじょう)が帝から玉帯(ぎょくたい)をいただいたことを知ると「譲ってほしい」と言う。
董承(とうじょう)は断るが、曹操は玉帯(ぎょくたい)のなかに何かあるのではないかと疑うので、差し出す。
曹操は「冗談だよ」といい、玉帯(ぎょくたい)を返して、宮殿へ立ち去る。
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