檻車(かんしゃ) 桃園の巻

内容

官軍の大将朱雋(しゅしゅん)は広宗(こうそう)で戦う盧植(ろしょく)の軍を援けに行けと劉備に命じる。

劉備の軍は広宗(こうそう)へ向かっている途中、檻車(かんしゃ)をひいた官軍に出会う。
檻車のなかには盧植(ろしょく)がいるという。
関羽は隊将へなにがしかの銀を渡し、劉備は盧植(ろしょく)に会う。
盧植(ろしょく)は言う。軍監が戦況の検分に来て、賄賂をよこせと求めてきたが、与えなかった。すると、身に覚えのない罪名のもとに、軍職を取り上げられ、捕らえられたと。
檻車は遠くへ去った。

劉備の軍は山峡の道を過ぎて、広宗(こうそう)と郷里涿県(たくけん)との分かれ道にでる。
盧植(ろしょく)のいない広宗(こうそう)に援軍に行く意味もなくなり、郷里への道を進む。

突然、一方の山岳から雄叫び(おたけび)が聞える。
張飛は偵察に行き、戻ると、広宗(こうそう)から逃げる官軍を黄巾賊の軍が追撃しているという。

劉備の軍は黄巾賊の追撃を山路で防ぎ、もちなおした官軍とともに五十里ほど黄巾賊を追ったのち、引き揚げた。

劉備の軍に援けられた官軍の大将である董卓(とうたく)は、劉備と会う。
劉備の軍が一地方の義軍であることを知ると、董卓(とうたく)は礼も言わずに、奥へ隠れた。

劉備の軍は董卓(とうたく)の陣を去り、官軍朱雋(しゅしゅん)がいる潁川(えいせん)へ向かう。

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