国葬(こくそう) 三国志(九)出師の巻

・関羽の首

あらすじ

呉侯孫権は、塩漬けにして関羽の首を、曹操へ届けることにした。

関羽が斬られたことを知れば、蜀は国をあげて呉を攻めてくる。それを防ぐために、関羽の死は、曹操の指図であるとする必要があったからだ。

関羽の首を実検した曹操は、百日の間、喪に服し、沈香の木で関羽の体をつくらせ、首とともに洛陽南門外の一丘に葬った。

呉は、禍いを魏へうつしたが、魏は禍いを転じて、蜀へ恩を売ったことになった。

メモ

●相剋(そうこく)
対立するものが互いに相手に勝とうと争うこと。

●戦捷(せんしょう)
戦いに勝つこと。

●寂寞(せきばく)
ものさびしく静まっていること。

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