青梅、酒ヲ煮テ、英雄ヲ論ズ(せいばい、さけをにて、えいゆうをろんず) 臣道の巻

内容

張飛は不満だった。近頃の劉備は畑に出て、百姓のまねごとばかりをしているからだ。
そこで関羽とともに、劉備に意見しに行くことになる。

関羽と張飛は劉備に問うが、劉備は「今にわかる。心配するな」と言う。

数日後。関羽と張飛は外出から戻ると、劉備の姿が見えない。
留守の家臣に聞くと、曹操の迎えがきて、丞相府へ向かったというのだ。
ふたりは急いで丞相府へ向かう。

劉備は曹操の邸宅につづく南苑の閣に案内される。
そこには曹操が待っていた。
ふたりは梅林をぶらぶらと歩きまわる。

急に雨が降り出し、曹操と劉備は木陰で雨が過ぎるのを待つ。
曹操は劉備に「今の時代、英雄と呼べるのは誰と誰だろうか」と問う。
劉備は「英雄を見抜く目はありません」と言い、答えなかった。
曹操はしつこく回答を求める。
劉備は曹操からのがれたくて「雨がやみましたな」と木陰から出る。

関連記事

次の章「雷怯子(らいきょうし)」へ進む

前の章「鶏鳴(けいめい)」へ進む

トップページへ進む