心縛(しんばく) 三国志 出師の巻

・孟獲、二たび生け捕られる

あらすじ

地元の者が忙牙長(ぼうがちょう)の首を孟獲に届けて来た。

孟獲は激怒し、董荼奴(とうとぬ)と阿会喃(あかいなん)に、蜀軍に対抗するよう命じた。

董荼奴は、蜀軍の馬岱と対峙した。

馬岱は、「諸葛亮の恩を忘れたのか」と董荼奴を説得した。

董荼奴は自らを恥じて、戦わずに孟獲のもとに戻った。

孟獲は激怒し、董荼奴を百叩きの刑に処した。

董荼奴は孟獲を見限り、孟獲を捕らえて、諸葛亮に差し出した。

諸葛亮は董荼奴に褒美を与え、「ひとまず砦へ帰っておれ」と引き揚げさせた。

諸葛亮の前に引き出された孟獲は、「もう一度戦えば、勝てる」と豪語したので、孟獲に酒を飲ませ、解放した。

孟獲は、山の中へ消えていった。

メモ

●棍(しもと)
木の棒。

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