総兵之印(そうへいのいん) 五丈原の巻

内容

呉(ご)王孫権(そんけん)は、みずから皇帝と称し即位。

陳倉(ちんそう)を守る郝昭(かくしょう)は、自身が病で重体であるため洛陽に援軍を要請。

郝昭が重体であることを知った諸葛亮(しょかつりょう)は、祁山(きざん)へ三度目の出兵し、陳倉を落とす。

魏(ぎ)の援軍が来る前にと、諸葛亮は姜維(きょうい)と魏延(ぎえん)の部隊を散関(さんかん)へ進め、散関を落とす。

張郃(ちょうこう)率いる魏の援軍が散関へ着いたときには、蜀(しょく)に奪われていた。

魏の援軍は長安へ戻る。

姜維と魏延から戦況を聞いた諸葛亮は、祁山(きざん)へ軍を進める。

蜀軍は祁山(きざん)で、魏軍に過去二度戦って二度敗れている。前回までは雍(よう)・郿(び)の二郡を攻めたが、今回は陰平(いんぺい)・武都(ぶと)の二郡に軍を進める。

郭淮(かくわい)は長安に引き帰った張郃(ちょうこう)から報告を受け、郭淮自身は郿城(びじょう)を、孫礼は雍城(ようじょう)を、張郃には長安を守らせる。

張郃は早馬を出し、祁山(きざん)の戦況を洛陽(らくよう)に報告。

魏帝は司馬懿(しばい)を大都督(だいととく)に任じ、総兵之印(そうへいのいん)を授ける。

しかし総兵之印は全軍総司令の曹真(そうしん)が持っているため、司馬懿みずから曹真のいる長安へ向かう。

療養中の曹真は、わが病の身では国家を救う力はないと総兵之印を司馬懿に押し付ける。

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