大権転々(たいけんてんてん) 群星の巻

内容

董卓(とうたく)の旧臣たちは郿塢(びう)を出て、西涼(せいりょう)地方へ逃げる。

王允(おういん)は董卓(とうたく)の旧臣たちを討伐するよう命じる。

逃げ場のなくなった董卓(とうたく)の旧臣である李傕(りかく)、郭汜(かくし)、張済(ちょうさい)と樊稠(はんちゅう)の四将は戦うことを決める。

李傕(りかく)と郭汜(かくし)の二将は、呂布の軍とぶつかり、敗れては逃げを繰り返して戦いを長びかせた。

張済(ちょうさい)と樊稠(はんちゅう)の二将は、道を迂回して長安に向かう。

長安が襲われていることを知った呂布(りょふ)は、長安へ引き返すが、長安は燃えている。

呂布(りょふ)は長安をあきらめ、袁術(えんじゅつ)のもとへ向かう。

帝は宣平門(せんへいもん)の楼台にのぼり、董卓(とうたく)の旧臣たちに「なぜ長安へ乱入したか」と問う。

李傕(りかく)は帝に答える。
・董卓(とうたく)の命を奪った王允(おういん)に復讐をするため。
・王允(おういん)を差し出せば、すぐに撤退する。

帝の横にいた王允(おういん)は、楼台から身を投げた。

董卓(とうたく)の旧臣たちが退かないため、帝が問うと、官職が与えられるのを待っているという。

帝は董卓(とうたく)の旧臣たちの要求を認める。

数日後。西涼の太守馬騰(ばとう)と并州(へいしゅう)の刺史(しし)韓遂(かんすい)の軍が、董卓(とうたく)の旧臣たちを討つために長安へ迫る。

李傕(りかく)ら四将は賈詡(かく)の策に従い、相手にせず、守りを固めた。

百日が経ち、馬騰(ばとう)と韓遂(かんすい)の軍は士気が落ち、病が流行りだす。

李傕(りかく)ら四将は門を開き、馬騰(ばとう)と韓遂(かんすい)の軍を攻める。

逃げる韓遂(かんすい)は樊稠(はんちゅう)に追いつかれ、命乞いをする。

樊稠(はんちゅう)は韓遂(かんすい)の追撃をやめる。

翌日。長安の城内で宴が開かれ、李傕(りかく)は、樊稠(はんちゅう)のうしろへまわり、「裏切り者め」と首を斬る。

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