陳大夫(ちんたいふ) 三国志(三)草莽の巻

内容

曹操は呂布(りょふ)の使者陳登(ちんとう)と酒を飲み、約束をかわす。

曹操は帝の許しを得て、陳登(ちんとう)に広陵(こうりょう)の太守を任じ、その父陳珪(ちんけい)には禄二千石を与える。

淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)は二十万の大軍を七隊に分け、徐州(じょしゅう)へ向かわせる。

呂布(りょふ)は重臣を集めて意見を求めると、陳宮(ちんきゅう)は、「原因は陳珪(ちんけい)と陳登(ちんとう)にある。彼らの首を袁術(えんじゅつ)に差し出せば、袁術(えんじゅつ)は兵を退く」と言う。

呂布(りょふ)は陳珪(ちんけい)と陳登(ちんとう)を呼ぶ。
陳珪(ちんけい)は呂布(りょふ)に、「袁術(えんじゅつ)の軍は寄せ集めの集団。利益を与えて寝返らせればよい」と言う。
呂布(りょふ)は敵を寝返らせる役目を陳珪(ちんけい)に命じる。

袁術(えんじゅつ)は自らもニ軍を率いて徐州(じょしゅう)へ向かう。

呂布(りょふ)は、顔を出さない陳珪(ちんけい)と陳登(ちんとう)を連れてくるよう命じる。
陳珪(ちんけい)は呂布(りょふ)に、「袁術(えんじゅつ)第六軍の韓暹(かんせん)と密会することになっている。呂布(りょふ)殿は劉備へ使いを送り、援軍を求めるように」と言う。

その日。陳珪(ちんけい)は一頭の羊をつれて、徐州(じょしゅう)城を出る。

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