藤甲蛮(とうこうばん) 出師の巻

内容

諸葛亮(しょかつりょう)に敗れた孟獲(もうかく)は帰る国もなくなり、烏戈国(うかこく)の国王兀突骨(ごつとつこつ)を頼る。

兀突骨は孟獲の残兵と合わせて十余万の兵を率いて桃葉江(とうようこう)に陣を敷く。

諸葛亮の命を受けた魏延(ぎえん)は桃江(とうこう)へ向かう途中、兀突骨の兵とぶつかったため、一斉に矢を放つ。

矢は兀突骨の兵にあたってもはね返し、白兵戦になっても刀が兀突骨の兵の体をとおさない。

対して蜀兵は兀突骨の兵に斬り立てられ、大混乱となる。

角笛が鳴ると、兀突骨の兵は引きあげていく。

江を渡るとき、兀突骨の兵は江の流れに身を浮かせて対岸へ上がって行く。

次の日、諸葛亮は桃葉江岸の地勢を見て回り、馬岱(ばたい)・趙雲(ちょううん)・魏延に策を命じる。

魏延の部隊は北岸に陣屋を作りだす。

兀突骨の兵は江を渡り、蜀軍の陣屋を襲撃。

魏延の軍が逃げると、兀突骨の兵は深追いせずに元の対岸へ引き揚げていく。

ふたたび魏延の部隊は北岸に戻り、陣屋を作ると、兀突骨の兵はふたたび江を渡り、蜀軍の陣屋を襲撃した。

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