仲秋荒天(ちゅうしゅうこうてん) 草莽の巻

内容

曹操からの使者が孫策(そんさく)のもとに来る。
使者は「孫策(そんさく)を会稽(かいけい)の太守に命じる」とのみことのりを伝え、「淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)を討て」との曹操の命令も伝える。
孫策(そんさく)は承諾する。

曹操からの使者が帰ったあと、張昭(ちょうしょう)の提案により、孫策は「孫策(そんさく)軍は袁術(えんじゅつ)軍の側面を攻めるゆえ、曹操軍は袁術(えんじゅつ)軍の正面より攻めたまえ」との急書を曹操へ送る。

孫策(そんさく)からの急書に、曹操は承知のむねを返書し、軍を編制する。ときは建安(けんあん)二年九月である。

曹操は許都を出発するに先立ち、予州(よしゅう)の劉備と徐州(じょしゅう)の呂布(りょふ)にも参戦を要請する。

劉備軍は予州(よしゅう)の境で曹操軍を待って合流する。
呂布(りょふ)軍は徐州(じょしゅう)の境まで曹操軍を出迎える。

淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)は、曹操、劉備、呂布(りょふ)の連合軍が攻めてくることを知って驚き、寿春城(じゅしゅんじょう)の門を閉ざして立て籠る。
そこに「呉の孫策(そんさく)が大江を渡り、こちらに向かっている」との急報は入り、袁術(えんじゅつ)は仰天する。
配下の楊大将(ようたいしょう)は、「ここを捨てて、ほかへ移られては」と提案する。

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