内容
陳珪(ちんけい)は意見書を書いて呂布(りょふ)に送る。その内容は、袁術(えんじゅつ)の使者韓胤(かんいん)を捕らえて朝廷に差し出し、曹操、劉備と協力して袁術(えんじゅつ)を討つべきというものだ。
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呂布(りょふ)は、劉備が馬を買い込んでいると聞く。その三日後、山東(さんとう)地方へ軍馬を買い求めていた宋憲(そうけん)が戻って来て、呂布(りょふ)に言う。一昨夜、小沛(しょうはい)の境にかかったところ、覆面をした強盗に襲われ、良馬二百頭以上を奪われたと。呂布(りょふ)は激怒する。
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宋憲(そうけん)は、その強盗は張飛とその部下であることがわかっているという。
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呂布(りょふ)はただちに軍を率いて小沛(しょうはい)の県城へ迫る。
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驚いた劉備は城外へ出て、何事かと言うと、呂布(りょふ)は、軍馬二百頭を強盗張飛に盗ませるとはどういうことかと言った。
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身に覚えのない劉備は口をつぐんでいると、うしろから張飛が、強盗とは聞き捨てならんと言う。
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呂布(りょふ)と張飛はぶつかり、戟(ほこ)を二百回あまり合わせるが、勝敗はつかない。
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陽は暮れようとし、劉備の陣地から退き鐘が鳴ったため、張飛は呂布(りょふ)を残し、陣営に戻る。
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劉備は張飛を詰問し、関羽は盗んだすべての馬を呂布(りょふ)のもとへ送り返す。
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翌日になっても呂布(りょふ)の攻撃は止まず、小沛(しょうはい)の県城は危機となる。
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その日の夜十二時ごろ。劉備は城の裏門から抜け出し、逃げ落ちる。
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