内容
呉（ご）を討つため、劉備（りゅうび）は七十五万の軍を率い、成都（せいと）を離れて行軍をつづけている。
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張飛（ちょうひ）の部下呉班（ごはん）が劉備の陣にやってきて、一通の書を差し出す。
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劉備は一読すると、真っ青になり、額から冷や汗を流す。
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次の日の朝、 白装束を着た張飛の嫡子張苞（ちょうほう）が一隊の軍馬を率いて、また同じ日、関羽の次男関興（かんこう）も一手の兵をつれて、劉備の軍に合流。
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ある日、陳震（ちんしん）の薦めにより、青城山（せいじょうざん）にいる李意（りい）を招いて、占わせることになった。
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劉備は、前途の吉凶いかがかと聞く。
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李意は、紙に兵馬武器を書いては破り捨てを繰り返し、最後の一枚に一個の人形が仰向けとなり、もう一人の人物がその人形を土の中に埋めようとしている絵を描く。そしてその絵の上に「白（はく）」と書いて筆をおき、劉備に百拝して帰った。
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呉の軍が現れたとの報告が劉備に届き、張苞と関興が先陣を名乗り出る。
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ふたりは先陣を争い、剣と矛を持って争いだす。
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劉備はふたりを叱り、関興を兄、張苞を弟と定める。
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ふたりは兄弟のちかいを立てる。
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劉備は先陣水陸軍の二手に関興と張苞を立てて、呉の境へ急ぐ。
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