吉川三国志 序(じょ) ■ あらまし三国志は、今から約千八百年前の古典である。三国志には、詩がある。三国志から詩を除くと、世界的といわれる大構想の価値も無味乾燥なものになろう。私(吉川英治)は、簡訳や抄略をあえてしなかった。劉備(りゅうび)・曹操(そうそう)・関羽... 2023.10.08 吉川三国志
吉川三国志 魏から――晋まで(ぎから――しんまで) 篇外余録 内容諸葛亮(しょかつりょう)が亡くなってから、魏(ぎ)は平和気分におおわれる。↓魏帝曹叡(そうえい)は、洛陽(らくよう)の大土木を命じ、人力と国費をかけて庭園や別荘を造る。↓曹叡を諫める公卿(くげ)もいたが、曹叡は聞く耳をもたない。↓蜀の延... 2023.10.07 吉川三国志
吉川三国志 後蜀三十年(ごしょくさんじゅうねん) 篇外余録 内容諸葛亮(しょかつりょう)が亡くなった翌年、蜀(しょく)の建興(けんこう)十三年、楊儀(ようぎ)は官を剥奪され官嘉(かんか)に流される。丞相になれず、自身の位に不満をもつ楊儀が不穏な行動に出る、との気配があったためだ。↓楊儀はそこで自らの... 2023.10.07 吉川三国志
吉川三国志 諸葛菜(しょかつさい) 篇外余録 内容著者吉川英治(よしかわえいじ)は本作を、諸葛亮(しょかつりょう)の最期をもって本作を完とする。↓しかし諸葛亮亡き後の推移を知りたい読者のために、余話の後章で解説。↓著者が諸葛亮について、以下に語る。↓三国志は曹操(そうそう)に始まり、諸... 2023.10.06 吉川三国志
吉川三国志 松に古今の色無し(まつにここんのいろなし) 五丈原の巻 内容霊車をひいた蜀(しょく)軍は成都(せいと)へ帰っていく。↓前方の山中に煙がみえる。↓蜀の楊儀(ようぎ)と姜維(きょうい)は物見を放つ。↓帰ってきた物見は言う。魏延(ぎえん)が道を焼き払って、阻んでると。↓蜀軍は迂回して蜀の魏延がふさいで... 2023.10.04 吉川三国志
吉川三国志 死せる孔明、生ける仲達を走らす(しせるこうめい、いけるちゅうたつをはしらす) 五丈原の巻 内容司馬懿(しばい)は天文を観て、諸葛亮(しょかつりょう)が命を落としたと狂喜。蜀(しょく)軍への総攻撃を命じる。↓しかし司馬師(しばし)・司馬昭(しばしょう)の二子は父司馬懿の興奮を諫める。↓司馬懿は夏侯覇(かこうは)に蜀陣の偵察を命じる... 2023.10.03 吉川三国志
吉川三国志 秋風五丈原(しゅうふうごじょうげん) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)の天文方より司馬懿(しばい)のもとに報告が入る。三つの流れ星が諸葛亮(しょかつりょう)の軍営の上をながれ、二つは還ったが、一つは諸葛亮の軍営に落ちたという。↓司馬懿は夏侯覇(かこうは)を呼び、命を出す。諸葛亮は危篤の状態かもしれ... 2023.10.02 吉川三国志
吉川三国志 銀河の祷り(ぎんがのいのり) 五丈原の巻 内容ある日、司馬懿(しばい)は人を放ち、蜀(しょく)の陣営を偵察させ、内情を知る。諸葛亮(しょかつりょう)は病気であるといわれているが、陣中を見まわりしており、蜀がまいた虚言だという。↓秋の初め、成都(せいと)から尚書(しょうしょ)費褘(ひ... 2023.10.01 吉川三国志
吉川三国志 女衣巾幗(にょいきんかく) 五丈原の巻 内容葫芦谷(ころこく)での戦いのあと、蜀(しょく)軍は渭南(いなん)に陣をまとめる。↓諸葛亮(しょかつりょう)は、魏延(ぎえん)が激怒していることを知り、魏延を呼ぶ。↓魏延を言う。司馬懿(しばい)とともに亡き者にしようとしただろうと。↓「こ... 2023.09.30 吉川三国志
吉川三国志 水火(すいか) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)軍は蜀(しょく)軍の輸送隊を襲うたびに兵糧や輸車を得て、連戦連勝。↓司馬懿(しばい)は、捕らえた蜀の武将を取り調べて、情報を得る。諸葛亮は葫芦谷(ころこく)の西方十里ばかりの地点におり、谷にある城塞には数年間を支える兵糧が運び込... 2023.09.30 吉川三国志
吉川三国志 七盞燈(しちさんとう) 五丈原の巻 内容洛陽(らくよう)からの厳命により、魏(ぎ)の司馬懿(しばい)は守ることのみに徹する。↓この間、諸葛亮(しょかつりょう)は兵に田を作らせ、百姓を助ける。↓各地へ逃げていた百姓は、諸葛亮の徳を伝え聞き、この地方へ帰ってくる。↓地元の民に変装... 2023.09.29 吉川三国志
吉川三国志 豆を蒔く(まめをまく) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)の都洛陽(らくよう)に知らせが入る。蜀(しょく)呉(ご)条約の発動により、呉軍が北上しているという。↓魏帝曹叡(そうえい)は諸将へ命を下し、みずから合淝(がっぴ)の城へ向かう。↓魏軍先陣である満寵(まんちょう)は、巣湖(そうこ)... 2023.09.28 吉川三国志
吉川三国志 ネジ(ねじ) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)の司馬懿(しばい)は張虎(ちょうこ)と楽綝(がくりん)を呼び、命じる。蜀(しょく)軍が兵糧輸送に使っている木牛流馬(もくぎゅうりゅうば)といわれている器械を奪うようにと。↓三日後、魏の張虎と楽綝は蜀の木牛流馬を奪って帰って来た。... 2023.09.27 吉川三国志
吉川三国志 木牛流馬(もくぎゅうりゅうば) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)の鄭文(ていぶん)は蜀(しょく)へ投降。司馬懿(しばい)は秦朗(しんろう)を重用するため、鄭文自身が身の危険を感じたからだという。↓祁山(きざん)の下の野では「鄭文を渡せと」魏将が叫んでいる。↓諸葛亮が「誰か」と鄭文に聞くと、秦... 2023.09.26 吉川三国志
吉川三国志 具眼の士(ぐがんのし) 五丈原の巻 内容蜀(しょく)の内政を支えていた李厳(りげん)は梓滝郡(しどうぐん)へ送られる。↓諸葛亮(しょかつりょう)は内政に力を入れる。↓三年が経った。諸葛亮は蜀(しょく)帝劉禅(りゅうぜん)に六度目の北伐を申し出る。↓数日後、蜀軍は成都を出る。↓... 2023.09.26 吉川三国志
吉川三国志 木門道(もくもんどう) 五丈原の巻 内容蜀(しょく)の軍需増産を監督している李厳(りげん)から諸葛亮のもとに書簡が届く。呉(ご)は蜀との同盟を断って、魏(ぎ)と組む動きがあるというのだ。↓諸葛亮(しょかつりょう)は直ちに全軍に総退却。↓物見からの報告を受けた司馬懿(しばい)は... 2023.09.25 吉川三国志
吉川三国志 北斗七星旗(ほくとしちせいき) 五丈原の巻 内容司馬懿(しばい)が遠くを見ているその先には、一両の車を囲む二十八人の黒衣兵がいる。先頭は北斗七星の旗を掲げ、赤装束の騎馬武者がいる。車にいるは諸葛亮(しょかつりょう)だ。↓司馬懿は攻撃を命じ、魏(ぎ)軍二千の鉄騎は諸葛亮率いる蜀(しょく... 2023.09.25 吉川三国志
吉川三国志 麦青む(むぎあおむ) 五丈原の巻 内容諸葛亮(しょかつりょう)は成都(せいと)に帰り、ただちに百官の言動を調べる。↓百官に賄賂を与え、「諸葛亮に野心あり」との噂を広めさせた苟安(こうあん)はすでに蜀にはいない。↓諸葛亮は百官を正したのち、漢中(かんちゅう)へ向かう。↓蜀(し... 2023.09.24 吉川三国志
吉川三国志 竈(かまど) 五丈原の巻 内容蜀(しょく)軍に敗れた魏(ぎ)軍は守ることに徹し、蜀軍は祁山(きざん)へ兵を収める。↓祁山へ兵糧を運んでいる苟安(こうあん)は十日も遅れて祁山に着く。↓諸葛亮(しょかつりょう)は罰則のとおり苟安に極刑を命じる。↓それを聞いた楊儀(ようぎ... 2023.09.24 吉川三国志
吉川三国志 八陣展開(はちじんてんかい) 五丈原の巻 内容魏(ぎ)と蜀(しょく)の軍は対陣し、そのまま秋を迎える。↓渭水(いすい)の 陣で、曹真(そうしん)は亡くなる。原因は諸葛亮(しょかつりょう)の曹真に宛てた手紙だといわれている。↓秋八月、司馬懿(しばい)は混元一気(こんげんいっき)の陣を... 2023.09.21 吉川三国志