針鼠(はりねずみ) 望蜀の巻

内容

荊州(けいしゅう)南四郡を治めた劉備(りゅうび)は、荊州(けいしゅう)へ引き揚げる。

次の日の早朝。孫権は宋謙(そうけん)、程普(ていふ)らを率いて合淝(がっぴ)の城を突撃。

合淝の城からは張遼(ちょうりょう)、李典(りてん)、楽進(がくしん)らが押し寄せる。

李典の鎗(やり)が孫権に迫る。

宋謙は李典にぶつかり、孫権を助ける。

楽進は宋謙を鉄弓で射抜く。

孫権は程普に守られながら、逃げ帰る。

次の日。太史慈(たいしじ)は孫権に策を申し出る。

その日の夜。張遼の馬飼(うまかい)と太史慈の部下戈定(かてい)は城中の人なき場所で密談。

その日の深夜。「裏切り者だ」という声とともに、諸所に赤い火光が見える。

程なくして、戈定と馬飼は李典に捕らえられ、首を斬られる。

太史慈は策のとおりに火の手が上がったのを合図に、城門へ突撃。

張遼は西の一門を内から開けたため、太史慈は西門の中へ進む。

城の矢倉の陰や剣塀(つるぎべい)の上から、太史慈に向かって矢が降り注ぐ。

太史慈は全身に矢を受ける。

李典と楽進は城中から呉軍へ突撃し、呉軍は大敗し、南徐(なんじょ)の潤州(じゅんしゅう)まで逃げる。

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