蛍の彷徨(ほたるのさまよい) 桃園の巻

内容

袁紹(えんしょう)と何進(かしん)の配下呉匡(ごきょう)は、宮門に火を放ち、五百の兵とともに宮殿になだれ込む。

十常侍(じゅうじょうじ)張譲(ちょうじょう)と段珪(だんけい)は、帝と帝の弟陳留王(ちんりゅうおう)を連れて逃げる。

夜になり、帝を探す閔貢(びんこう)の隊が追ってきた。

張譲(ちょうじょう)はあきらめて、河に飛び込み自ら命を絶つが、閔貢(びんこう)の隊は何も気づかず、闇に消え去った。

残された帝と陳留王(ちんりゅうおう)は民家を探し、闇を歩く。

夜明け近くとなり、帝と陳留王(ちんりゅうおう)は腰をついて、そのまま眠ってしまう。

官を辞めて野に下っていた崔毅(さいき)は、土塀の近くで眠る帝と皇弟陳留王(ちんりゅうおう)を保護する。

その頃、閔貢(びんこう)は、ひとり逃げていた段珪(だんけい)を見つけ、首を落として、その首を鞍(くら)に結びつける。

門の前に立ち、見張りをしている崔毅(さいき)のもとに、閔貢(びんこう)の隊が訪れる。

閔貢(びんこう)は、帝と陳留王(ちんりゅうおう)とともに都へ向かう。

都へ帰る途中、帝を探していた袁紹(えんしょう)らが合流する。

帝の御車が郊外の近くまで来たとき、西涼(せいりょう)の刺史(しし)董卓(とうたく)が現れ、帝の御車の間近まで寄ってきた。

陳留王(ちんりゅうおう)は董卓(とうたく)の無礼を叱る。

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