内容
曹操(そうそう)は華容(かよう)山麓から峰越えの道を進む。
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ゆうべの大雨で崖はくずれ、馬が通ることもできない。
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曹操は山林を切って橋を架け、道を作って進む。
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峠を越えて六里ほど進んだ頃。曹操は「人煙をあげて騙すような浅い計」と笑い出す。
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赤兎馬(せきとば)にまたがった関羽(かんう)が現れる。
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曹操は関羽に「もしご辺に記憶あらば、予の危難を見のがしてくれよ」と説く。
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傷ついた曹操の部下はみな馬を降り、大地にひざまずいて涙を流し、関羽を伏し拝む。
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関羽は馬を返し、曹操に背を向けて、味方に何かを命令している。
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曹操は士卒とともに、この峠を駆け落ちる。
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曹操らに合流しようと張遼(ちょうりょう)の部隊が歩いてくる。皆が負傷している。
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関羽は通した。
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この日の夕暮れ。南郡(なんぐん)の城を守っている曹仁(そうじん)が曹操を迎える。
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曹操は南郡の城に入る。
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曹操に付き添う者は曹操が泣いている姿を見て、理由を尋ねる。
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曹操は「もし郭嘉(かくか)が生きていたら」と愚痴をこぼす。
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都に帰る際、南郡の城に危機が迫ったら封を開いて見よ、と一巻を曹操は曹仁に渡し、「城を出て戦ってはならんぞ」と言う。
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夏口(かこう)城の城楼では、劉備配下の張飛(ちょうひ)、趙雲(ちょううん)が功を競う。
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関羽はうなだれて戻る。
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諸葛亮は軍令を無視した関羽を斬るように命じる。
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劉備(りゅうび)は諸葛亮の前に出て、ひれ伏し憐れみを乞う。
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諸葛亮は関羽の罪を保留。
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周瑜は、五か所の寨(とりで)を破り、南郡城へ肉迫して陣を置く。
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その日。周瑜のもとに、劉備配下の孫乾(そんけん)が戦勝を祝いに主の使いとしてくる。
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周瑜は、劉備と諸葛亮が油江口(ゆこうこう)にいることを知る。
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次の日。周瑜は劉備の陣へ向かうための準備を命じる。
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