降参船(こうさんぶね) 望蜀の巻

内容

呉(ご)軍周瑜(しゅうゆ)は、甘寧(かんねい)、太史慈(たいしじ)、呂蒙(りょもう)、凌統(りょうとう)、董襲(とうしゅう)、潘璋(はんしょう)へ軍令を授け、各方面へ向かわせる。

蔡仲(さいちゅう)は案内者として甘寧の船に乗る。

呉軍黄蓋(こうがい)は曹操(そうそう)へ密書を送る。

夕闇迫る頃。黄蓋は、韓当(かんとう)、周泰(しゅうたい)、蒋欽(しょうきん)、陳武(ちんぶ)と三百余艘の軍艦ともに、曹操のもとへ向かう。

・・・

夏口(かこう)にいる劉備(りゅうび)は、東南風(たつみかぜ)が吹きだしたため、趙雲(ちょううん)に諸葛亮(しょかつりょう)を迎えに行かせる。

江夏(こうか)にいた劉琦(りゅうき)は劉備を訪れる。

劉備の元に諸葛亮(しょかつりょう)は戻る。

諸葛亮は、趙雲、張飛(ちょうひ)、糜竺(びじく)、糜芳(びほう)、劉封(りゅうほう)、劉琦(りゅうき)に指令を授け、各方面へ向かわせたあと、劉備を樊口(はんこう)の山頂へ誘う。

関羽ひとり、指令なく取り残される。

諸葛亮は関羽に「留守を頼む。指令を授けても、曹操に重恩を受けているため、逃がすにちがいない」と言った。

関羽は誓文を書いて軍法に従うことを誓い、「軍師(諸葛亮)の指令と違った場合、どうなされるのか」と言った。

諸葛亮は「自分も軍法に従う」と言った。

関羽は関平(かんぺい)と周倉(しゅうそう)を伴い、華容道(かようどう)へ向かう。

・・・

曹操のもとに、黄蓋の密書が届く。

密書には「今夜の二更に貴軍へ降参に参ります。目じるしは帆柱に青龍の牙旗(がき)をひるがえしております」とある。

・・・

周瑜の前に、縛られている蔡和(さいか)がいる。

周瑜は蔡和の首を斬り、軍神へ供える。

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