内容
故曹操(そうそう)の三男曹植(そうしょく)へ赴いた使者が戻る。
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使者は曹丕(そうひ)へ報告した。曹植は寵臣と前の夜から酒を飲み、魏(ぎ)王の使者が来ているのに、座ったままで礼をわきまえず、また、丁儀(ていぎ)と丁廙(ていい)は、曹植に問罪の使いをよこすとは何事だ、曹丕は暗君なのかと罵ったという。
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許褚(きょちょ)は曹丕の命により、曹植・丁儀・丁廙を捕らえて、鄴(ぎょう)の魏城へ戻ってきた。
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曹丕の前に出された三人。丁儀と丁廙は首を刎ねられる。
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そのとき、曹丕の足元に母である卞氏(べんし)がすがりつき、曹植はその様子を蒼ざめた顔をで見る。
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卞氏は曹丕を偏殿(へんでん)の陰へ連れて行き、曹植の命乞いをする。
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「ただ懲らしめのためですから」と言って、曹丕はそのまま奥へ隠れ、数日は姿を見せなかった。
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華歆(かきん)は曹丕を訪れ、曹植を除く策を提案。
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曹丕はすぐに曹植を呼び、言った。「曹植の詩は、詩文の名家が代作しているとの噂がある。そこで、その才を試す。室内を七歩あゆめ。その間に、一詩を作らなければ、八歩目に、汝の首は床へ落ちているものと思え」
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曹植は、同母兄弟である曹丕と曹植を豆と豆がらにたとえた詩を作る。
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曹丕も群臣もみな泣いた。
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曹植は安郷(あんきょう)侯に格下げされ、魏王宮から去った。
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