出師の表(すいしのひょう) 出師の巻

内容

馬謖(ばしょく)は司馬懿(しばい)を除く策を諸葛亮(しょかつりょう)に提案。その策とは、司馬懿に謀反の意ありと世に流し、偽りの檄文を諸国へ放つ、というものである。魏の中央がそれを知れば、司馬懿は失脚するというのだ。

諸葛亮はその策を認めた。

「打倒魏(ぎ)朝」という司馬懿が書いたといわれる檄文が、諸州の武門に広まる。

魏王曹叡(そうえい)は真偽を確かめるため、安邑(あんゆう)に出向く。

西涼(せいりょう)を守る司馬懿は魏帝を迎えるため、兵馬数万を率いて安邑へ向かう。

安邑に駐屯している曹休(そうきゅう)は司馬懿の部隊を止め、司馬懿の官職を剥奪。

司馬懿は故郷へ帰る。(馬謖の策が成功する)

諸葛亮は司馬懿が西涼の守りから外れたことを知り、丞相(じょうしょう)府に籠って前出師の表(ぜんすいしのひょう)を書く。

翌春三月、蜀(しょく)軍は成都を出る。

魏帝曹叡は蜀軍が成都を出たことを知り、夏侯淵(かこうえん)の子夏侯楙(かこうも)を向かわせる。

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