絶纓の会(ぜつえいのかい) 群星の巻

内容

董卓(とうたく)の病はすっかりよくなり、呂布(りょふ)は無口になったが、相府の出仕は欠かさなかった。

ある日。董卓(とうたく)は朝廷へ上がり、呂布(りょふ)は護衛としていつものように内門に立っていた。

今日はいつもより董卓(とうたく)の退出が遅いことを知っていた呂布(りょふ)は、相府へひとり戻った。

呂布(りょふ)の姿をみた貂蝉(ちょうせん)は呂布(りょふ)の胸にすがりついて泣き、「今の身を救って下さい」と懇願する。

朝廷から董卓(とうたく)が帰ってきて、呂布(りょふ)と貂蝉(ちょうせん)が一緒にいるところを見つける。

呂布(りょふ)は逃げ走る。

董卓(とうたく)は李儒(りじゅ)に呂布(りょふ)を捕らえるよう命じる。

李儒(りじゅ)は董卓に「絶纓(ぜつえい)の会)」の故事をひいて諫める。

董卓(とうたく)は故事を理解し、呂布(りょふ)を許した。

李儒(りじゅ)は呂布(りょふ)のもとに行き、貂蝉(ちょうせん)を贈ることを告げる。

董卓(とうたく)は泣いている貂蝉(ちょうせん)に、呂布(りょふ)の妻になるようにと言う。

貂蝉(ちょうせん)は「そのようなはずかしめは受けません」と言い、董卓(とうたく)の剣を抜きとり、のどに突き立てようとした。

董卓(とうたく)は貂蝉(ちょうせん)から剣を奪い、冗談だと言って、前言撤回する。

次の日。董卓(とうたく)は貂蝉(ちょうせん)を連れて郿塢(びう)へ帰る。

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