吉川三国志

吉川三国志

牡丹亭(ぼたんてい) 群星の巻

内容 董卓(とうたく)は自らを太政太師(だいじょうたいし)とし、長安より百余里離れた郿塢(びう)の地に城を築き、国中の宝を集める。↓董卓(とうたく)は郿塢(びう)に留まり、半月またはひと月に一度の頻度で長安へ行く。↓長安で、董卓(とうたく)...
吉川三国志

石(いし) 群星の巻

内容 襄陽(じょうよう)城にいる劉表(りゅうひょう)は袁紹(えんしょう)へ救援を求めるため、呂公(りょこう)に五百騎を与え、使者とする。↓孫堅(そんけん)は馬のひづめの音を聞き、真っ先に呂公(りょこう)の部隊を追う。急なため、孫堅(そんけん...
吉川三国志

溯江(そこう) 群星の巻

内容 長安に遷都し、董卓(とうたく)は自らを太政相国(だいじょうしょうこく)と名乗る。↓董卓(とうたく)は袁紹(えんしょう)と公孫瓚(こうそんさん)を和睦させる。↓公孫瓚(こうそんさん)は劉備を平原(へいげん)の相(しょう)に推挙し、朝廷に...
吉川三国志

白馬将軍(はくばしょうぐん) 群星の巻

内容 焼け野原の洛陽(らくよう)の留まる理由はなく、諸侯は本国へ帰る。↓袁紹(えんしょう)軍も河内郡(かだいぐん)へ向かうが、大軍であるため兵糧が不足する。↓袁紹(えんしょう)は冀州(きしゅう)の太守韓馥(かんふく)に助けを求めるため、書状...
吉川三国志

珠(たま) 群星の巻

内容 洛陽(らくよう)は七日七夜も燃え続け、十七か国の諸侯は消火に努める。↓仮宮を建てて祭事を行い、諸侯は焼き尽くした禁門を見てまわる。↓諸侯はみな帰ったが、孫堅(そんけん)はあたりをぶらぶら歩いている。↓井戸の中から光が放たれているため、...
吉川三国志

生死一川(せいしいつせん) 群星の巻

内容 敵兵に囲まれている曹操のもとに配下の夏侯淵(かこうえん)が駆けつけ、曹操を逃がす。↓逃げる曹操を滎陽(けいよう)の太守徐栄(じょえい)が追い、放った矢が曹操の肩を射る。↓曹操は逃げるが、徐栄(じょえい)の兵が現れ、曹操の馬の腹を槍で突...
吉川三国志

洛陽落日賦(らくようらくじつふ) 群星の巻

内容 十八か国の諸侯は呂布軍に大勝し、ひとまず各々の陣へ戻る。↓孫堅(そんけん)は袁術(えんじゅつ)の陣を訪ね、汜水関(しすいかん)の攻撃の際に兵糧を送らなかったことを問い詰める。↓袁術(えんじゅつ)は兵糧止めを進言した武将の首をはね、ひた...
吉川三国志

虎牢関(ころうかん) 群星の巻

内容 華雄(かゆう)が討たれたことを知った董卓(とうたく)は、洛陽(らくよう)に残っていた袁隗(えんかい)の屋敷に火を放ち、命を奪う。袁隗(えんかい)は袁紹(えんしょう)の叔父である。↓董卓(とうたく)は李傕(りかく)と郭汜(かくし)に五万...
吉川三国志

関羽一杯の酒(かんういっぱいのさけ) 群星の巻

内容 忍びの者が汜水関(しすいかん)に籠る副将李粛(りしゅく)に、孫堅(そんけん)の陣では炊事の煙がなく、一ヵ月半ばかり糧車は通っていないと報告した。↓李粛(りしゅく)は大将華雄(かゆう)に報告し、ある夜、孫堅(そんけん)の陣を奇襲する。↓...
吉川三国志

江東の虎(こうとうのとら) 群星の巻

内容 孫堅(そんけん)が汜水関(しすいかん)近くまで攻めあがっていることを董卓(とうたく)は知る。↓董卓(とうたく)の命により、華雄(かゆう)は五万の兵を率いて汜水関(しすいかん)へ向かう。↓孫堅(そんけん)の後陣に備えている鮑信(ほうしん...
吉川三国志

競う南風(きそうなんぷう) 群星の巻

内容 曹操と陳宮(ちんきゅう)は、曹操の父がいる河南(かなん)の陳留(ちんりゅう)に着く。↓父曹嵩(そうすう)の紹介で、財産家の衛弘(えいこう)を自邸に招待し、曹操は軍費を得ることに成功する。↓陳宮(ちんきゅう)は打倒董卓(とうたく)の檄文...
吉川三国志

偽忠狼心(ぎちゅうろうしん) 群星の巻

内容 曹操を捕らえよという布令が州郡諸地方へ飛ぶ。↓逃げる曹操は関門で捕らえられ、檻車(かんしゃ)に入れられる。↓夜半ごろ。関門兵の隊長陳宮(ちんきゅう)は曹操の志に共感し、曹操とともに曹操の故郷へ向かう。↓三日目。曹操と陳宮(ちんきゅう)...
吉川三国志

白面郎「曹操」(はくめんろう「そうそう」) 桃園の巻

内容 曹操の生い立ちとエピソードが書かれている。 エピソード・叔父を懲らしめるために、仮病を使う。・治世の能臣(のうしん)、乱世の姦雄(かんゆう)と言われる。・十常侍(じゅうじょうじ)蹇碩(けんせき)の身寄りの者でも、禁を破ったために棒で殴...
吉川三国志

春園走獣(しゅんえんそうじゅう) 桃園の巻

内容 董卓(とうたく)の命令により、部下の李儒(りじゅ)は幽閉されている廃帝の弘農王(こうのうおう)と何太后(かたいこう)の命を奪う。 ・・・ ある日。王允(おういん)は、自身の誕生日を祝うための宴会を開く。↓宴会のなかで、王允(おういん)...
吉川三国志

赤兎馬(せきとば) 桃園の巻

内容 董卓(とうたく)は丁原(ていげん)に大敗し、自身の陣を遠くへ退く。↓丁原(ていげん)配下の呂布(りょふ)を味方にしたい董卓(とうたく)は、名馬赤兎(せきと)と一袋の金銀珠玉を董卓(とうたく)配下の李粛(りしゅく)に託す。↓李粛(りしゅ...
吉川三国志

呂布(りょふ) 桃園の巻

内容 帝と陳留王(ちんりゅうおう)は洛陽(らくよう)に戻った。↓董卓(とうたく)は兵を城外に置き、毎日千騎の鉄兵と連れ、市街王城を練り歩く。↓ある日。董卓(とうたく)は文武百官を招き、宴会を催す。↓董卓(とうたく)は「今の天子に代えて、皇弟...
吉川三国志

蛍の彷徨(ほたるのさまよい) 桃園の巻

内容 袁紹(えんしょう)と何進(かしん)の配下呉匡(ごきょう)は、宮門に火を放ち、五百の兵とともに宮殿になだれ込む。↓十常侍(じゅうじょうじ)張譲(ちょうじょう)と段珪(だんけい)は、帝と帝の弟陳留王(ちんりゅうおう)を連れて逃げる。↓夜に...
吉川三国志

舞刀飛首(ぶとうひしゅ) 桃園の巻

内容 「新帝万歳」の声が聞こえる。御林軍(ぎょりんぐん)は宮中に入り、それを指揮する袁紹(えんしょう)は十常侍(じゅうじょうじ)の蹇碩(けんせき)を探す。↓蹇碩(けんせき)は袁紹(えんしょう)から逃げて、花壇の陰に隠れるが、何者かに槍で突か...
吉川三国志

乱兆(らんちょう) 桃園の巻

内容 劉備は故郷涿県(たくけん)から代州(だいしゅう)の劉恢(りゅうかい)のもとに戻ると、幽州(ゆうしゅう)の劉虞(りゅうぐ)を紹介される。↓劉備は劉虞(りゅうぐ)の軍に加わり、漁陽(ぎょよう)の乱を平定する。↓劉虞(りゅうぐ)は劉備の勲功...
吉川三国志

故園(こえん) 桃園の巻

内容 劉備、関羽、張飛は、劉恢(りゅうかい)の邸宅を出て、それぞれ身をかくすことにした。↓劉備は故郷の涿県楼桑村(たくけんろうそうそん)へ向かう。↓劉備の母は、志も達せず帰ってきた劉備を叱り、夜の明けぬうちにここを立つように言う。そして夕食...