吉川三国志

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鬢糸の雪(びんしのゆき) 出師の巻

内容魏(ぎ)の徐晃(じょこう)から荊州(けいしゅう)が落ちたと聞いた関平(かんぺい)は、混乱したのか、堰城(えんじょう)へ一旦戻る。↓堰城(えんじょう)は黒煙がたっていた。逃げてきた味方の兵によると、徐晃の兵によるものだという。↓関平は、廖...
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荊州変貌(けいしゅうへんぼう) 出師の巻

内容荊州(けいしゅう)の中央を占領した呉(ご)であるが、地方には蜀(しょく)将が残っている。公安(こうあん)地方の傅士仁(ふしじん)と南郡の糜芳(びほう)である。↓虞翻(ぐほん)は幼少から傅士仁とは友であったため、公安地方の無血占領を孫権(...
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笠(かさ) 出師の巻

内容荊州(けいしゅう)本城は呉(ご)軍に落ちた。原因は、関羽が凡将である潘濬(はんしゅん)と傅士仁(ふしじん)を荊州の守りにつかせたのが原因である。↓呉軍大都督呂蒙(りょもう)は、荊州占領後、すぐに立札を立てる。「人を殺す者、物を盗む者、流...
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呂蒙と陸遜(りょもうとりくそん) 出師の巻

内容陸口(りっこう)の守りは呂蒙(りょもう)に代わって陸遜(りくそん)が赴任。↓当時の陸遜は呂蒙より十幾歳も年下であり、無名であった。↓陸遜は礼物に書簡をのせて、関羽(かんう)へ使いを立て、新任の挨拶を送る。↓これで陸口に対する荊州(けいし...
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建業会議(けんぎょうかいぎ) 出師の巻

内容関羽(かんう)の腕の手術を終えた華陀(かだ)は、次の日、関羽を見舞いに来た。↓「腕の痛みもなく、昨夜は熟睡できた」関羽が言うと、「怒気(どき)を発することは禁物です」と華陀は告げ、百金も手に取らずに小舟に乗って、江上へ去って行った。↓魏...
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骨を削る(ほねをけずる) 出師の巻

内容大将于禁(うきん)・副将龐徳(ほうとく)とする魏(ぎ)軍を破った関羽(かんう)は、樊城(はんじょう)攻略も時間の問題であった。↓しかし関羽は戦に出られる状態ではない。人前では隠していたが、夜になると龐徳が放った矢傷の痛みが熱を発するよう...
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七軍魚鼈となる(しちぐんぎょべつとなる) 図南の巻

内容魏(ぎ)軍が陣容を変えたという報告を受けた関羽(かんう)は、高地へ登る。↓ここの地形について、案内者に聞いたのち、たくさんの船筏を作るように命じる。↓秋八月となり、長雨が降り続いた。↓督軍の将、成何(せいか)が龐徳(ほうとく)の元に訪ね...
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関平(かんぺい) 図南の巻

内容樊城(はんじょう)を取り囲んだ関羽(かんう)は、魏(ぎ)の援軍数万騎が迫っているとの報告を受ける。↓関羽の部隊と先鋒龐徳(ほうとく)の部隊はぶつかるが、なかなか決着がつかない。↓蜀(しょく)の関平(かんぺい)は、年をとった父関羽のことを...
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生きて出る柩(いきてでるひつぎ) 図南の巻

内容曹仁(そうじん)が立てこもる樊城(はんじょう)は、関羽(かんう)に取り囲まれてしまう。↓曹操(そうそう)は于禁(うきん)を大将に指名し、曹仁を助けるよう命じる。↓相手は関羽であるため、于禁は先陣にあたる副将を一人つけてほしいと願う。↓龐...
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烽火台(のろしだい) 図南の巻

内容関羽(かんう)を取り込んで、呉(ご)と蜀(しょく)で魏(ぎ)に対抗するという諸葛瑾(しょかつきん)の策は、失敗に終わる。↓諸葛瑾からの報告を聞いた孫権(そんけん)は荊州(けいしゅう)を攻めると宣言。↓しかし、参謀の歩隲(ほしつ)は反対。...
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漢中王に昇る(かんちゅうおうにのぼる) 図南の巻

内容武力によって魏(ぎ)を撤退させ、漢中(かんちゅう)を治めた蜀(しょく)。↓諸葛亮(しょかつりょう)は漢中王に即位するよう劉備(りゅうび)に薦める。↓劉備は頑なに拒否。国賊である曹操(そうそう)の真似をすれば、曹操を討つ大義がなくなってし...
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鶏肋(けいろく) 図南の巻

内容次男曹彰(そうしょう)と兵五万が加わった曹操(そうそう)は、斜谷(やこく)で蜀(しょく)軍との再戦を決める。↓劉備(りゅうび)は諸将を集めて「曹操は、わが子曹彰を自慢するために、先鋒にするだろう。この中の誰が曹彰の首を獲ることができるだ...
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次男曹彰(じなんそうしょう) 図南の巻

内容曹操(そうそう)は遠く南鄭(なんてい)まで退陣し、軍の増強を急ぐ。↓この辺の地理に詳しいことから曹操に仕えることとなった王平(おうへい)は、徐晃(じょこう)の副将として漢水の岸に立ち、策を考えていた。↓徐晃は王平の反対を聞かず、浮橋を渡...
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趙子龍(ちょうしりゅう) 図南の巻

内容老将黄忠(こうちゅう)は、夏侯淵(かこうえん)の首を持ち帰り、葭萌関(かぼうかん)にいる劉備(りゅうび)に見せる。↓劉備は喜び、黄忠を征西(せいせい)大将軍に任じ、その夜、大酒宴を開く。↓そこへ、前線を守る大将張著(ちょうちょ)から「曹...
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一股傷折(いっこしょうせつ) 図南の巻

内容出撃せずに堅く守るがよいという張郃(ちょうこう)に、夏侯淵(かこうえん)は聞く耳を持たない。↓先手を志願した夏侯尚(かこうしょう)は三千余騎を率いて山を下って行った。↓その頃、黄忠(こうちゅう)は定軍山(ていぐんざん)を何度となく攻める...
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絶妙好辞(ぜつみょうこうじ) 図南の巻

内容「黄忠(こうちゅう)は魏(ぎ)の夏侯淵(かこうえん)に勝てない」諸葛亮(しょかつりょう)の言葉に、老将黄忠は納得いかず、何度となく許しを乞うた。↓諸葛亮は法正(ほうせい)を監軍として同伴させ、何事も合議で決めることを条件に許す。↓「なぜ...
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老将の功(ろうしょうのこう) 図南の巻

内容郭淮(かくわい)の進言により命拾いした張郃(ちょうこう)は、五千余騎を従えて葭萌関(かぼうかん)に兵を進める。↓葭萌関を守っているのは、蜀(しょく)の大将孟達(もうたつ)と霍峻(かくしゅん)。↓攻めてきた張郃の部隊に対し、孟達は兵を率い...
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敗将(はいしょう) 図南の巻

内容張飛(ちょうひ)を真ん中に、左右に魏延(ぎえん)と雷同(らいどう)を置いた陣形は魏(ぎ)軍を追いまくる。↓張郃(ちょうこう)が構えた三か所の陣は打ち破られ、三万余騎の兵力は二万余人を失って、張郃(ちょうこう)は瓦口関(がこうかん)へ逃げ...
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陣前公用の美酒(じんぜんこうようのびしゅ) 図南の巻

内容漢中(かんちゅう)からきた魏(ぎ)軍は総大将に曹洪(そうこう)、その下に張郃(ちょうこう)をつけ、蜀(しょく)との境で、蜀軍の侵入を防ぐ。兵の数は五万。↓蜀軍は下弁(かべん)方面から馬超(ばちょう)が、巴西(はせい)からは張飛(ちょうひ...
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御林の火(ぎょりんのひ) 図南の巻

内容金褘(きんい)らは決行の日を正月十五日と決め、その日となった。↓王必(おうひつ)から酒宴に招かれていた金褘は、ひどく酔ったふりをして、酒宴から抜け出そうとする。↓酒宴はこれからだと、王必は金褘を席に戻す。↓酒宴の席に煙が流れ込み、火はす...