内容
劉備(りゅうび)は、襄陽(じょうよう)で才名高いといわれている馬良(ばりょう)を城に呼び、この先の計を求める。
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建安(けんあん)十三年冬。劉備は兵一万五千を率いて、荊州(けいしゅう)南四郡へ向かう。
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零陵(れいりょう)に、劉備軍が来るとの知らせが届く。
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零陵太守劉度(りゅうど)の嫡子(ちゃくし)劉延(りゅうえん)は邢道栄(けいどうえい)を先陣に立て、兵一万を率いて、城外三十里に陣取る。
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乱軍の中、邢道栄は四輪車に乗る諸葛亮(しょかつりょう)を追う。
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山の腰から劉備軍張飛(ちょうひ)が現れ、邢道栄を襲う。
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逃げる邢道栄の道を劉備軍趙雲(ちょううん)が立ちふさぐ。
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邢道栄は馬を下りて、降参。
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諸葛亮は邢道栄に「劉延を生け捕れば、重用する」と言うと、邢道栄は同意。
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味方の陣へ戻った邢道栄は、劉延にすべてを報告し、諸葛亮との約束を破る。
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夜の二更の頃。劉備軍は邢道栄との約束どおり攻め込み、陣屋に火をかける。
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劉延と邢道栄の兵は外に隠れており、劉備軍を包囲し、攻める。
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劉備軍は逃げ走る。
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劉延と邢道栄は十里ほど劉備軍を追ったあと、自陣へ戻る途中に、張飛が現れ、攻められる。
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自陣へ戻った劉延と邢道栄は、陣中に趙雲を見る。
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趙雲は邢道栄を斬り、劉延を生け捕る。
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夜が明ける頃。諸葛亮の前で、太守劉度は降伏。
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劉備は、劉度を郡守(ぐんしゅ)としてここに置き、嫡子劉延を劉備軍に加えて、桂陽(けいよう)へ進む。
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桂陽攻めの先陣を張飛と趙雲が争ったため、くじで決める。
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趙雲は兵三千を率いて、桂陽城へ向う。
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桂陽では、太守趙範(ちょうはん)配下の陳応(ちんおう)が四千騎を率いて城外に陣を置く。
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趙雲は陳応とぶつかるが、すぐに捕らえ、訓戒を与えて陳応を解放。
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趙範は桂陽城へ戻ってきた陳応を城外へ追い出し、趙雲に降参。
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趙雲は趙範を酒でもてなす。
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趙範は、同じ趙氏であるという理由で兄弟の盃を交わし、趙雲が兄となる。
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趙雲は五十余騎を率いて入城する。
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趙範は招宴を開き、趙雲は大いに酔う。
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兄が亡くなり独り身である兄嫁を、趙範は趙雲の妻にとすすめる。
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趙雲は趙範の横顔を殴り、「人倫の道を知らぬやつ」と外へ出て行く。
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趙範は配下の陳応と鮑龍(ほうりゅう)のふたりを呼びと、ふたりは趙雲の首を獲ると言い、趙雲のもとへ向かう。
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ふたりは主人趙範の無礼を趙雲に詫び、趙雲はふたりに酒をすすめる。
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陳応と鮑龍のふたりは泥のように酔ってしまい、趙雲はふたりの首を斬る。
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ふたりが率いてきた兵五百は、趙雲がふたりの首を見せたため、降伏。
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その日の夜。この兵五百を先頭に立たせ、あとに千余騎の本軍を率いて、趙雲は桂陽の城へ向う。
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趙範は、鮑龍と陳応が帰ってきたと、門を開ける。
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趙雲は趙範を生け捕りにし、桂陽を占領。
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数日後。劉備と諸葛亮は桂陽城に入る。
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