孟徳新書(もうとくしんしょ)

第七巻 望蜀の巻 第一八八回 孟徳新書

あらすじ

楊修ようしゅうは蜀の使者張松ちょうしょうを閣の書院へ連れて行き、茶をすすめて遠来の労を慰める。そして曹操が書いた孟徳新書という名の一巻を張松に見せる。
張松はざっと目をとおすと楊修の手へ戻し、孟徳新書の文を初めから終わりまで間違うことなくそらんじた。
楊修は張松の才に驚き、曹操にもう一度、張松と対面するよう勧める。
曹操は明日の大兵調練に張松を連れてくるように命じる。

あくる日、楊修は張松を連れ、練兵場へ赴く。
曹操は五万の軍隊を統率している。
曹操は張松を見つけ、得意気に問うた。
「蜀にはこういう軍隊があるか」
張松はにこっと笑い、答える。
「ありません。蜀は文治と道義によって治まっているため、軍隊は必要ないのです」

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