内容
龐統は呉へ向かった。曹操に降伏するよう呉の大将らを説得するためである。
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龐統は江岸へ出て小舟に乗ろうとしたとき、柳の陰から走り出した男が「曲者、待て」と、うしろから龐統に抱きついた。
その男は「丞相(曹操)に連環の計をささやき、すべての兵船を焼き払おうという魂胆。このまま返すわけにはいかない。中軍へ戻れ」と言った。
龐統は目を閉じた。
「徐庶だよ」とその男が名乗ったあとも、龐統は立ちすくんでいた。
徐庶は龐統に「劉皇叔(劉備)から受けた恩に報いるため、何も知らない顔をしているが、そうなると、徐庶は魏の陣中にあって火攻めにあってしまう。どうしたらよいだろうか」と言った。
龐統は徐庶にささやき、二人は別れた。
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しばらくすると、「西涼の馬超が韓遂と共に大軍を率いて、許都へ向かっている」との噂が曹操の陣中に広がった。
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