吉川三国志

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正月十五夜(しょうがつじゅうごや) 図南の巻

内容来春早々、都に火の災いがあるという管輅の予言が、曹操の心にひっかかった。↓曹操は夏侯惇(かこうじゅん)をよぶ。夏侯惇は兵三万を与えられ、許都の郊外に駐屯。長史王必(おうひつ)に御林の兵馬を指揮させよ、と命じられる。↓曹操の命を側で聞いて...
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神卜(しんぼく) 図南の巻

内容曹操(そうそう)は太史丞(たいしじょう )の許芝(きょし)を呼び、「占い者に見てもらいたい」と言うと、許芝は管輅(かんろ)という者の名を出す。↓許芝は管輅の逸話を語り、管輅は以後、誰が何といっても決して占いをしないことにしている、という...
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藤花の冠(とうかのかんむり) 図南の巻

内容大花瓶に牡丹の花が咲いた。千客はみな眼をこすり合う。↓そこへ、魚の鱠(なます)が運ばれてくる。↓左慈(さじ)はそれを見て、なぜ松江(しょうこう)の鱸(すずき)ではないのかと尋ねる。↓生きた鱸を千里の松江から持ってこられるわけがない、と曹...
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柑子と牡丹(こうじとぼたん) 図南の巻

内容都府の百官は曹操(そうそう)を魏(ぎ)王の位に推挙しようとする。↓尚書(しょうしょ)の崔琰(さいえん)が諸人の議場で、曹操を魏王に薦める者たちを諫める。↓「荀彧(じゅんいく)や荀攸(じゅんゆう)みたいな終りを遂げたいのか」諸官は怒り、大...
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休戦(きゅうせん) 図南の巻

内容呉(ご)の孫権(そんけん)は濡須(じゅしゅ)の岸へ進軍。↓そこに待ち構えていた魏(ぎ)軍張遼(ちょうりょう)と徐晃(じょこう)は孫権の中軍を取り囲む。↓魏軍許褚(きょちょ)は馬をとばして、孫権を捕らえに出る。↓呉軍周泰(しゅうたい)は魏...
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鵞毛の兵(がもうのへい) 図南の巻

内容魏(ぎ)軍は呉(ご)都秣陵(まつりょう)の西方にある濡須(じゅしゅ)の堤(つつみ)へ迫る。↓呉軍凌統(りょうとう)は魏軍張遼(ちょうりょう)とぶつかり、大敗。↓呉軍呂蒙(りょもう)は凌統を救う。↓呉軍甘寧(かんねい)は兵百を連れ、魏軍陣...
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遼来々(りょうらいらい) 図南の巻

内容魏(ぎ)の張遼(ちょうりょう)・李典(りてん)・楽進(がくしん)が守る合淝(がっぴ)の城は、魏の境にあり、国防の第一線である。↓前衛の皖城(かんじょう)は、呉軍十万によって落ち、次は合淝に向かっていると、早馬が合淝(がっぴ)の城に報告。...
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剣と戟と楯(けんとほことたて) 図南の巻

内容「漢中(かんちゅう)を平定した曹操(そうそう)が、蜀を攻めにくる」という噂が蜀(しょく)に広まる。↓伊籍(いせき)は劉備の書簡を持ち、呉(ご)へ向かう。その途中、荊州(けいしゅう)へ寄り、劉備(りゅうび)と諸葛亮(しょかつりょう)の意を...
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漢中併呑(かんちゅうへいどん) 図南の巻

内容曹操(そうそう)は、曹仁(そうじん)・夏侯惇(かこうじゅん)・賈詡(かく)を呼び、蜀(しょく)を獲った劉備(りゅうび)対策を協議。まずは漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)を討つことに決まる。↓漢中は張衛(ちょうえい)を大将にし、楊昂(...
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冬葉啾々(とうようしゅうしゅう) 図南の巻

内容宮中の侍郎(じろう)王粲(おうさん)らは「丞相(じょうしょう)は魏(ぎ)王の位につくべきだ」と言い出す。↓荀攸(じゅんゆう)は「王は最上の爵位。高祖は劉(りゅう)氏一族のみに限ると法に定めている」と王粲らに反論。↓曹操は「ばかなやつだ」...
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臨江亭会談(りんこうていかいだん) 図南の巻

内容呉(ご)の使者として諸葛瑾(しょかつきん)は劉備(りゅうび)に会い、孫権(そんけん)からの書簡を渡す。↓孫権の書簡を劉備は引き裂く。↓劉備は、荊州のうち長沙(ちょうさ)、零陵(れいりょう)、桂陽(けいよう)の三郡を呉へ還すことを書簡に書...
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成都陥落(せいとかんらく) 図南の巻

内容李恢(りかい)は馬超(ばちょう)を説得し、降伏させる。↓馬超は劉備に会い、「真の盟主を仰いだここちがする」と感激する。↓葭萌関(かぼうかん)の守りを霍峻(かくしゅん)と孟達(もうたつ)にまかせ、劉備は綿竹(めんちく)の城へ帰る。↓蜀(し...
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馬超と張飛(ばちょうとちょうひ) 図南の巻

内容夏侯淵(かこうえん)、姜叙(きょうじょ)、楊阜(ようふ)の連合軍に、歴城(れきじょう)を攻め落とされた馬超(ばちょう)は、逃げ落ちた。隴西(ろうせい)の州郡は治安をとりもどし、曹操(そうそう)は姜叙にこの地域の治安を託し、楊阜を関内侯(...
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西涼ふたたび燃ゆ(せいりょうふたたびもゆ) 図南の巻

内容建安(けんあん)十八年八月。蒙古(もうこ)高原より胡夷(えびす)の猛兵をしたがえて、隴西(ろうせい)の州郡をたちまち征服していく一軍があった。この軍の大将は、曹操に破れて逃げ落ちていた馬騰(ばとう)将軍の子馬超(ばちょう)だった。馬超は...
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金雁橋(きんがんきょう) 図南の巻

内容涪城(ふじょう)に閉じこもっている劉備(りゅうび)は、諸葛亮(しょかつりょう)が来るのを待っていた。黄忠(こうちゅう)は、諸葛亮を待つよりも、いまのうちに蜀(しょく)の陣営を攻めませんか、と進言した。劉備は百日の沈黙を破り、蜀の陣営に夜...
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草を刈る(くさをかる) 図南の巻

内容張飛(ちょうひ)は、草刈り部隊を編成し、巴城(はじょう)の裏山の草を刈らせ、草を本隊へ運ばせることを、毎日させた。↓厳顔(げんがん)は、張飛の草刈り部隊に十名の兵を紛れ込ませて、目的を探るように命じた。↓草刈り兵になりすました厳顔の兵た...
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破軍星(はぐんせい) 図南の巻

内容七夕の日の日が暮れた頃。荊州(けいしゅう)城内の街々では、祭りがおこなわれていた。城中でも酒宴をもうけ、諸葛亮(しょかつりょう)は諸大将を慰労していた。↓夜も更けてきた頃。諸葛亮は夜空を眺めていると、大きな星が西の空へ飛び、砕けて消えた...
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落鳳坡(らくほうは) 図南の巻

内容荊州(けいしゅう)を守る諸葛亮(しょかつりょう)から涪城(ふじょう)にいる劉備に書簡が届いた。諸葛亮の書簡を読み終わった劉備は、また最初から読み始め、それを何度も繰り返した。その様子はまるで恋文を読んでいるように思われた。書簡を読み終え...
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短髪壮士(たんぱつそうし) 図南の巻

内容劉備(りゅうび)は涪城(ふじょう)へ帰えると、「漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)が葭萌関(かぼうかん)を攻めている」という知らせが入ってきた。劉備は、孟達(もうたつ)と霍峻(かくしゅん)に葭萌関(かぼうかん)を守るようにと命じた。↓...
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魏延と黄忠(ぎえんとこうちゅう) 図南の巻

内容劉備(りゅうび)が涪城(ふじょう)を取ったという知らせを聞いた太守劉璋(りゅうしょう)は非常に驚き、成都(せいと)は大混乱した。↓劉璝(りゅうかい)、冷苞(れいほう)、張任(ちょうじん)、鄧賢(とうけん)の四将は、劉備の進軍を防ぐため、...