覆面の船団(ふくめんのせんだん) 赤壁の巻

あらすじ

二十余艘の兵船は、綱から綱をつなぎあい、北方へ向かった。

その日の夜は靄(もや)につつまれていた。

夜も四更に近い頃、張遼と徐晃は曹操に「呉軍の夜襲です」と知らせた。

曹操は三千人の弩弓(どきゅう)隊に命じ、一斉に射させた。

夜が明けてきた頃、江上に呉の船団は消えていた。

二十余艘の船には、船体が見えないほど矢が無数に立っていた。

船は呉の北岸に帰り着き、矢を数えてみると十数万という数であった。

周瑜は魯粛からの報告を黙って聞いていた。そして、諸葛亮の智には及ばないことを悟った。

周瑜は、魯粛に諸葛亮を呼びにやり、そして詫びた。

周瑜と諸葛亮は酒宴に移り、胸の内にある一計をそれぞれ手のひらに書いて見せることにした。ふたりは手のひらを開くと、「火」の一字がお互いに書いてあった。

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