陣中戯言なし(じんちゅうぎげんなし) 赤壁の巻

あらすじ

周瑜は蔡瑁と張允が曹操に斬られたとの報告を受け、得意になった。

このことを諸葛亮がどう思っているのかが気になったのか、周瑜は魯粛に探らせた。

つぎの日、魯粛は諸葛亮の船住居を訪ねた。

諸葛亮は「周都督へお祝いを述べたいと思っていたところです」と言った。

何のことかと魯粛がとぼけると「蒋幹をあざむき、蔡瑁と張允を除いた周都督のことです」と諸葛亮は言った。

魯粛は驚きを隠せなかった。

魯粛が帰る際、諸葛亮は「周都督には、孔明がこの度の計を知っていたとは言わないでください。聞けば、孔明を害そうとなさるにちがいない」と言った。

魯粛はうなずいて別れ、周瑜に会うと、ありのままを報告した。

周瑜は諸葛亮を恐れた。呉の内情や軍の機密が把握されてしまう。諸葛亮の命を奪うことをあらためて決意した。

数日後、軍議が開かれ、周瑜は諸葛亮に、十万の矢を十日以内に作ってほしいともちかけた。

諸葛亮は三日以内に作りあげると返答した。

周瑜は魯粛に諸葛亮の様子を探らせた。

つぎの日の朝、諸葛亮は魯粛を見ると「お口止めしたのに、周都督へすべてをお話しされたため、油断ならぬ男と警戒され、難題を命じられました」と言い、兵を五、六百人と船二十余艘を貸してほしいとお願いした。そして、すべての船体に青い布と束ねた藁で覆ってほしいと付け加え、このことも周都督には内密にと言った。

魯粛は戻り、周瑜にそのままを報告した。

諸葛亮の意図がわからない周瑜と魯粛は、そのとおりにやらせることにした。

二十艘の兵船と兵六百人は、待機したまま三日目の夜を迎えた。

魯粛が様子をうかがうと、諸葛亮は魯粛の手をとり、船に乗り込んだ。

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