吉川三国志

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破瓶(はへい) 臣道の巻

内容曹操軍は下邳(かひ)の城を取り囲んで六十日が経つ。冬になり、兵糧も尽きようとしている。↓曹操配下の郭嘉(かくか)が提案する。泗水河(しすいが)と沂水河(ぎすいが)に土手を作り、下邳(かひ)の城を水浸しにするというのだ。↓呂布(りょふ)は...
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煩悩攻防戦(ぼんのうこうぼうせん) 臣道の巻

内容曹操は城中のやぐらに立つ呂布(りょふ)に言う。「呂布(りょふ)殿が袁術(えんじゅつ)の婚姻を結ぶと聞き、攻めたのだ。袁術(えんじゅつ)は皇帝を名乗る逆賊。曹操に従うならば、呂布(りょふ)殿の領地と名誉を保証する」呂布(りょふ)は心を動か...
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奇計(きけい) 草莽の巻

内容陳宮(ちんきゅう)が守る蕭関(しょうかん)の砦(とりで)を出た陳登(ちんとう)は、夜明けごろ、呂布(りょふ)の陣に帰って来た。陳登(ちんとう)は「陳宮(ちんきゅう)は裏切りを計画している」という。呂布(りょふ)は陳登(ちんとう)に「陳宮...
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黒風白雨(こくふうはくう) 草莽の巻

内容劉備は小沛(しょうはい)の城から逃げ走り、いつのまにかただ一騎となる。↓呂布(りょふ)は劉備の妻子を徐州(じょしゅう)の城へ移す。↓許都(きょと)へ向かう劉備に配下の孫乾(そんけん)は追いつき、合流する。↓劉備らは猟師の家に泊まる。猟師...
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健啖天下一(けんたんてんかいち) 草莽の巻

内容袁紹(えんしょう)の使者は、たくさんの兵糧・軍需品を数百という車に積み、帰って来た。袁紹(えんしょう)はよろこび、北平(ほくへい)の公孫瓚(こうそんさん)攻略を開始する。×××呂布(りょふ)配下の陳宮(ちんきゅう)は狩りをしているとき、...
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北客(ほっきゃく) 草莽の巻

内容曹操は許都(きょと)に戻る。↓曹操のもとに袁紹(えんしょう)の使者がくる。袁紹(えんしょう)の書面には「北平(ほくへい)の公孫瓚(こうそんさん)との戦いにより兵糧と軍兵が足りないから送ってほしい」とある。曹操は激怒する。曹操配下の郭嘉(...
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梅酸・夏の陣(ばいさん・なつのじん) 草莽の巻

内容建安三年四月。曹操軍は許都(きょと)から張繍(ちょうしゅう)のいる宛城(えんじょう)へ向かう。行軍中のエピソード・曹操の馬が暴れて麦畑に入る。曹操は軍令を破ったとして自分の髪を切る。・のどの渇きに苦しむ兵たちに「この山を越えると梅の林が...
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空腹・満腹(くうふく・まんぷく) 草莽の巻

内容袁術(えんじゅつ)は寿春(じゅしゅん)の城を脱出する準備にかかる。李豊(りほう)ら四将と兵十万が城に残り、袁術(えんじゅつ)とその家族は兵二十四万が従え、城の倉庫にある金銀財宝を車に積んで運び出す。↓曹操軍が寿春(じゅしゅん)の城下に迫...
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仲秋荒天(ちゅうしゅうこうてん) 草莽の巻

内容曹操からの使者が孫策(そんさく)のもとに来る。使者は「孫策(そんさく)を会稽(かいけい)の太守に命じる」とのみことのりを伝え、「淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)を討て」との曹操の命令も伝える。孫策(そんさく)は承諾する。↓曹操からの...
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増長冠(ぞうちょうかん) 草莽の巻

内容袁術(えんじゅつ)第六軍の韓暹(かんせん)は、ここから徐州へ通じる道を抑え、山中の嘯松寺(しょうしょうじ)に陣を置く。↓陳珪(ちんけい)は羊を連れて韓暹(かんせん)を訪れ、手土産に羊を渡す。↓日が暮れると、陳珪(ちんけい)と韓暹(かんせ...
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陳大夫(ちんたいふ) 三国志(三)草莽の巻

内容曹操は呂布(りょふ)の使者陳登(ちんとう)と酒を飲み、約束をかわす。↓曹操は帝の許しを得て、陳登(ちんとう)に広陵(こうりょう)の太守を任じ、その父陳珪(ちんけい)には禄二千石を与える。↓淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)は二十万の大...
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淯水は紅し(いくすいはあかし) 草莽の巻

内容曹操と鄒氏(すうし)との関係を知った賈詡(かく)は、主君張繍(ちょうしゅう)のもとへ向かい、策を提案する。↓次の日。張繍(ちょうしゅう)は曹操のもとを訪ね、「配下の兵が勝手を振る舞い、他国へ逃げる兵も多くて困っている」と愚痴をこぼす。曹...
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胡弓夫人(こきゅうふじん) 草莽の巻

内容関羽と張飛の二人はしんがりとして、呂布(りょふ)軍に大打撃を与えたのち、先に逃げている劉備を追った。建安元年の冬のことである。↓劉備らは許昌(きょしょう)の都へたどり着き、曹操は賓客として迎える。↓曹操は帝の許しを得て、劉備に予州(よし...
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馬盗人(うまぬすびと) 草莽の巻

内容陳珪(ちんけい)は意見書を書いて呂布(りょふ)に送る。その内容は、袁術(えんじゅつ)の使者韓胤(かんいん)を捕らえて朝廷に差し出し、曹操、劉備と協力して袁術(えんじゅつ)を討つべきというものだ。↓呂布(りょふ)は、劉備が馬を買い込んでい...
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花嫁(はなよめ) 草莽の巻

内容紀霊(きれい)軍は淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)のもとへ帰る。↓袁術(えんじゅつ)は激怒して、自ら大軍を進め、徐州(じょしゅう)と小沛(しょうはい)を滅ぼすという。↓紀霊(きれい)は袁術(えんじゅつ)に言う。内容は以下のとおり。呂...
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平和主義者(へいわしゅぎしゃ) 草莽の巻

内容孫策(そんさく)は江南江東(こうなんこうとう)八十一州を治める。↓孫策(そんさく)は淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)へ、借りていた兵馬を十倍にして返すので、預けていた伝国(でんこく)の玉璽(ぎょくじ)を返すようにと使者を送る。↓袁術...
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名医(めいい) 草莽の巻

内容孫策(そんさく)は江東(こうとう)を平定し、曲阿(きょくあ)にいる母と家族を迎える。↓宣城(せんじょう)を弟孫権と配下の周泰(しゅうたい)に守らせ、孫策(そんさく)は南方の制覇に向かう。↓呉(ご)郡を治める厳白虎(げんぱくこ)は孫策(そ...
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日時計(ひどけい) 草莽の巻

内容劉繇(りゅうよう)配下の太史慈(たいしじ)は、劉繇(りゅうよう)がどこかへ逃げ落ちても、自身は涇県(けいけん)の城にたてこもっている。↓孫策(そんさく)は涇県(けいけん)に着く。涇県(けいけん)の城は、北方は沼地、後ろに山があり、高い城...
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小覇王(しょうはおう) 草莽の巻

内容太史慈(たいしじ)に笑いかえされた孫策(そんさく)は馬を走らそうとするが、配下の程普(ていふ)が止める。↓孫策(そんさく)軍と劉繇(りゅうよう)軍の対戦結果。・孫策(そんさく)軍は、劉繇(りゅうよう)の根拠地である霊陵(れいりょう)城を...
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好敵手(こうてきしゅ) 草莽の巻

内容孫策(そんさく)は味方の陣地に通じる北の道ではなく、敵の陣地に通じる南の道へ降りていく。敵の動きを探るというのだ。↓劉繇(りゅうよう)の偵察兵が孫策(そんさく)を見つけ、劉繇(りゅうよう)へ知らせるが、劉繇(りゅうよう)は動かない。↓太...