吉川三国志

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神亭廟(しんていびょう) 草莽の巻

内容 孫策(そんさく)が攻めてくると知った劉繇(りゅうよう)は、牛渚(ぎゅうしょ)の砦へ張英(ちょうえい)を送る。張英(ちょうえい)は孫策(そんさく)軍を待ち構える。↓孫策(そんさく)軍は長江(ちょうこう)をさかのぼり、牛渚(ぎゅうしょ)の...
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大江の魚(たいこうのうお) 草莽の巻

内容 長沙(ちょうさ)の太守孫堅(そんけん)が命を落としたとき、子の孫策(そんさく)は十七歳だった。↓孫策(そんさく)は長沙(ちょうさ)の地を守り切ることができず、母と一族を曲阿(きょくあ)の身寄りへあずけ、自身は諸国をさすらい、十九歳の頃...
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母と妻と友(ははとつまととも) 草莽の巻

内容 呂布(りょふ)は徐州(じょしゅう)城を占領する。後閣には、劉備の母と夫人と子が残っていたため、兵百人で劉備家族の安全を保つよう命令する。↓劉備軍は袁術(えんじゅつ)軍の紀霊(きれい)を追って、淮陰(わいいん)の河畔へ陣を進める。↓夕方...
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禁酒砕杯の約(きんしゅさいはいのやく) 草莽の巻

内容 次の日。劉備は「呂布(りょふ)については今しばらく」と書面にしたため、許都(きょと)からきた使者へ渡す。↓荀彧(じゅんいく)は第二段の計として、駆虎呑狼(くこどんろう)の計を提案する。↓南陽(なんよう)の袁術(えんじゅつ)と徐州(じょ...
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両虎競食の計(りょうこきょうしょくのけい) 草莽の巻

内容 楊奉(ようほう)は配下の者から、「徐晃(じょこう)が敵方の者と密談している」と聞き、徐晃(じょこう)を捕らえるよう命じる。↓満寵(まんちょう)は徐晃(じょこう)を救い出し、ともに曹操の陣へ向かう。曹操は徐晃(じょこう)を味方にしたのだ...
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火星と金星(かせいときんせい) 草莽の巻

内容 李傕(りかく)と郭汜(かくし)は曹操軍に再戦を挑もうと決めるが、李傕(りかく)の配下賈詡(かく)は降伏をすすめたため、謹慎を命じられる。↓その夜。賈詡(かく)はどこかへ逃亡する。↓翌朝。李傕(りかく)と郭汜(かくし)の二軍は曹操の軍を...
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改元(かいげん) 草莽の巻

内容 洛陽(らくよう)の旧都へ還られた帝は、建安(けんあん)元年と改元する。↓帝は山東(さんとう)にいる曹操へ勅使を送る。国家の守りを命じるためでる。↓曹操へ勅使を送ってから一か月後。李傕(りかく)と郭汜(かくし)の二軍が洛陽(らくよう)に...
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緑林の宮(りょくりんのみや) 草莽の巻

内容 楊奉(ようほう)の配下徐晃(じょこう)は、帝の車に迫る郭汜(かくし)の兵馬を蹴散らし、李傕(りかく)とその兵は逃げ走る。↓楊奉(ようほう)は帝を華陰(かいん)の寧輯(ねいしゅう)という村にある自身の陣に招く。↓翌朝。李傕(りかく)と郭...
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巫女(みこ) 草莽の巻

内容 郭汜(かくし)は、和睦の提案をした楊彪(ようひょう)と帝に仕える六十余名を捕らえる。↓李傕(りかく)と郭汜(かくし)の戦いは五十日ほど続く。↓ある日。帝は李傕(りかく)の配下賈詡(かく)に声をかける。↓賈詡(かく)は李傕(りかく)の悪...
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毒と毒(どくとどく) 群星の巻

内容 長安では、李傕(りかく)と郭汜(かくし)が暴政を敷いている。↓帝に仕える楊彪(ようひょう)は、妻に策を伝える。↓楊彪(ようひょう)の妻は郭汜(かくし)夫人を訪ねて、言う。郭汜(かくし)と李傕(りかく)夫人の仲があやしいと。↓四、五日の...
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愚兄と賢弟(ぐけいとけんてい) 群星の巻

内容 曹操の軍は、呂布(りょふ)配下の薛蘭(せつらん)と李封(りほう)が立て籠もっている兗州(えんしゅう)を奪い返し、呂布(りょふ)のいる濮陽(ぼくよう)へ向かう。↓呂布(りょふ)は城を出て、曹操配下の六将を相手にするが、危険を悟り、城に逃...
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牛と「いなご」(うしと「いなご」) 群星の巻

内容 呂布(りょふ)は濮陽(ぼくよう)の城から出ない。↓ある日。いなごが襲来し、たちまち稲の穂を食い尽くす。↓曹操は濮陽(ぼくよう)から撤退する。 徐州(じょしゅう)の太守陶謙(とうけん)が亡くなる。↓劉備は徐州(じょしゅう)の太守となり、...
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死活往来(しかつおうらい) 群星の巻

内容 劉備は曹操へ使いを立てて停戦勧告の文を送る。↓その頃。呂布(りょふ)は曹操のいない兗州(えんしゅう)を攻撃する。呂布(りょふ)が兗州(えんしゅう)攻めを考えたのではない。陳宮(ちんきゅう)が呂布(りょふ)に近づき、策を与えたのである。...
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秋雨の頃(あきさめのころ) 群星の巻

内容 青州地方で黄巾賊(こうきんぞく)の暴動が起こる。↓兗州(えんしゅう)にいる曹操のもとに、朝廷から討伐命令がくだる。↓曹操は暴動を鎮圧し、投降した兵と領民、肥えた土地を手に入れる。初平三年十一月のことだった。↓曹操のもとに、諸国から荀彧...
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大権転々(たいけんてんてん) 群星の巻

内容 董卓(とうたく)の旧臣たちは郿塢(びう)を出て、西涼(せいりょう)地方へ逃げる。↓王允(おういん)は董卓(とうたく)の旧臣たちを討伐するよう命じる。↓逃げ場のなくなった董卓(とうたく)の旧臣である李傕(りかく)、郭汜(かくし)、張済(...
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人間燈(にんげんとう) 群星の巻

内容 百官が王城門外に列をつくり、董卓(とうたく)を出迎える。↓次の日。董卓(とうたく)は宮中へ進む。↓王允(おういん)の合図で、御林軍の兵百余人が董卓(とうたく)を襲った。↓鎧(よろい)に身をかためていた董卓(とうたく)は呂布(りょふ)に...
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天颷(てんぴょう) 群生の巻

内容 董卓(とうたく)が郿塢(びう)へ帰ると知った呂布(りょふ)は、丘の大樹の陰にかくれ、董卓(とうたく)と貂蝉(ちょうせん)を見送る。↓董卓(とうたく)を見送った王允(おういん)は、呂布(りょふ)を見つけて別邸に招く。↓呂布(りょふ)は王...
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絶纓の会(ぜつえいのかい) 群星の巻

内容 董卓(とうたく)の病はすっかりよくなり、呂布(りょふ)は無口になったが、相府の出仕は欠かさなかった。↓ある日。董卓(とうたく)は朝廷へ上がり、呂布(りょふ)は護衛としていつものように内門に立っていた。↓今日はいつもより董卓(とうたく)...
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痴蝶鏡(ちちょうきょう) 群星の巻

内容 呂布(りょふ)は董卓(とうたく)の閣へ向かう。お昼になろうとしているが、董卓(とうたく)はまだ眠っている。↓正午ごろとなり、後堂の窓があく。↓呂布(りょふ)は後堂へ入って行き、奥を伺うと、鏡に向かう貂蝉がいた。↓これ以降の呂布(りょふ...
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傾国(けいこく) 群星の巻

内容 王允(おういん)は呂布(りょふ)をもてなし、呂布(りょふ)のそばに貂蝉(ちょうせん)をおく。↓呂布(りょふ)は貂蝉(ちょうせん)を気に入る。↓王允(おういん)は呂布(りょふ)に貂蝉(ちょうせん)をさしあげると約束する。↓二日後。董卓(...