吉川三国志

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賭(かけ) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 陳倉での長雨により、病人溺死者が続出し食糧は底をついた魏軍は退却する。↓対して蜀軍は二軍に分け、魏延・陳式(ちんしき)らの軍は箕谷(きこく)の道から、諸葛亮は斜谷(やこく)の道から進み、祁山(きざん)へ向かう。↓魏軍の司馬懿は箕谷...
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長雨(ながあめ) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 秋七月。魏の曹真は病を治し、朝廷に姿を見せる。諸葛亮が病であるうちに蜀を攻めるべしと進言した。↓魏帝は侍中劉曄(りゅうよう)に相談すると、同じ考えだった。↓呉の動きを観察していた司馬懿が荊州から戻ってきた。司馬懿も蜀を攻めるべしと...
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天血の如し(てんちのごとし) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 街亭(がいてい)の敗戦により丞相の職を朝廷に返していた諸葛亮。成都からの勅使費褘(ひい)は諸葛亮をふたたび丞相に任じる旨を伝えた。 それから間もなくして、蜀軍は漢中へ引き揚げるため、動く。 司馬懿は魏軍を動かさず、蜀軍を追わない。...
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司馬仲達計らる(しばちゅうたつはからる) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 祁山に着いた司馬懿は、武都、陰平の二郡へやった者からの連絡がないことを知る。郭淮と孫礼は数千の兵を与えられ、武都、陰平の二郡へ向かう。 郭淮と孫礼の軍は隴西(ろうせい)の小道を迂回(うかい)して進む。 夜の明けがた頃。郭淮(かくわ...
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総兵之印(そうへいのいん) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 呉王孫権はみずから皇帝と称し即位する。 陳倉を守る郝昭(かくしょう)は自身が病で重体であるため洛陽に援軍を求める。 諸葛亮は郝昭が重体であることを知り、祁山(きざん)へ三度目の出兵。陳倉を落とす。 魏の援軍が来る前にと、諸葛亮は姜...
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食(しょく) 三国志 五丈原の巻

・蜀軍、漢中に退く あらすじ 魏の人たちは曹真を非難した。魏軍が蜀軍に大敗しているからだ。魏帝曹叡は司馬懿に対策を問うと、司馬懿は長期持久戦を進言した。蜀軍の兵糧が尽きるのを待つというものである。魏帝はそれを認めた。朝廷は蜀との対戦方針を伝...
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二度祁山に出づ(ふたたびきざんにいづ) 三国志 五丈原の巻

・姜維の策 あらすじ 郝昭(かくしょう)が守る陳倉(ちんそう)の小城を、蜀軍は容易に崩せなかった。魏の援軍が来る前にと、諸葛亮は総攻撃を開始した。しかし二十日がたったが、小城は落ちなかった。 そこに、早馬が来た。魏の先鋒王双(おうそう)の軍...
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二次出師表(にじすいしのひょう) 三国志 五丈原の巻

・第二次北伐 あらすじ 魏の曹休は石亭で呉軍に大敗し、洛陽へ逃げ戻ったが、間もなく、悪性の腫れ物によって息絶えた。 蜀の諸葛亮は、漢中に留まり、軍の増強を進め、魏の隙をうかがっていた。そんななか、趙雲が帰らぬ人となった。 諸葛亮は楊儀(よう...
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髪を捧ぐ(はつをささぐ) 三国志 五丈原の巻

・周魴の策 あらすじ 呉に面している揚州の司馬大都督曹休(そうきゅう)から上表があった。呉の鄱陽(はよう)太守周魴(しゅうほう)が呉をやぶる計を送ってきたというのだ。 周魴の策にのるか、のらないか。 一か月後、魏は、皖城(かんじょう)、東関...
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馬謖を斬る(ばしょくをきる) 三国志 五丈原の巻

・馬謖を極刑に処す あらすじ 司馬懿(しばい)は長安で、帝曹叡(そうえい)に会った。今後の対応を協議した結果、魏は蜀を攻め進まず、まずは国力を充実させることとした。長安には郭淮(かくわい)と張郃(ちょうこう)を置き、曹叡は洛陽へ帰った。 一...
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高楼弾琴(こうろうだんきん) 三国志 五丈原の巻

・魏軍、街亭を獲る あらすじ 秦嶺(しんれい)の西に街亭(がいてい)という高地がある。この場所は漢中の咽喉(のど)にあたるため、司馬懿はここを突く作戦にでた。 一方、孟達死すとの知らせを聞いた諸葛亮は、「司馬懿はつぎに街亭を狙う。誰かに守ら...
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洛陽に生色還る(らくようにせいしょくかえる) 三国志 五丈原の巻

あらすじ 司馬懿の軍は、二日の道のりを一日の速さで進んで行った。 途中、国もとから長安へ向かっていた徐晃の軍と遭遇した。司馬懿は徐晃に先鋒の一翼を任せ、ともに進んていった。 一方、孟達は、金城の太守申儀(しんぎ)や上庸(じょうよう)の申耽(...
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鶏家全慶(けいかぜんけい) 三国志 五丈原の巻

・追放した司馬懿を呼び戻す あらすじ 渭水(いすい)からの早馬が魏軍の敗北を知らせた。 叡帝は、宛城(えんじょう)で閑居している司馬懿(しばい)を平西(へいせい)都督に任じ、呼び戻した。 祁山(きざん)に陣を敷いている諸葛亮のもとに、李厳(...
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西部第二戦線(せいぶだいにせんせん) 三国志 五丈原の巻

・蜀軍、羗軍を退ける あらすじ 魏の叡帝(えいてい)は、曹真が祁山(きざん)で蜀軍に大敗したことを聞き、西羗の国王徹里吉(てつりきつ)に使者を送り、参戦を促した。 国王徹里吉(てつりきつ)は出兵を許し、雅丹(がたん)宰相と越吉元帥は二十五万...
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祁山の野(きざんのや) 三国志 五丈原の巻

・王朗、諸葛亮の一喝で死す あらすじ 曹真を大都督、王朗を軍師にし、二十万騎の軍勢は長安を出た。 魏軍と蜀軍は、祁山(きざん)の前で、向かい合うように陣を張った 鼓が三回鳴り、四輪車に乗った諸葛亮と、馬に乗った王朗が歩みでた。 王朗は諸葛亮...
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美丈夫姜維(びじょうふきょうい) 三国志 五丈原の巻

・姜維、蜀に降る あらすじ 夏侯楙(かこうも)の使いで裴緒(はいしょ)と名乗る者は、安定城にいる崔諒(さいりょう)に書簡を渡したあと、天水郡の太守馬遵(ばじゅん)のもとへも行き、「諸葛亮軍のうしろを攻めよ」という書簡を渡した。 二日後、馬遵...
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中原を指して(ちゅうげんをさして) 三国志 五丈原の巻

・第一次北伐 ・蜀軍、夏侯楙を捕らえる あらすじ 蜀軍は沔陽(べんよう)まで進み、対して魏は長安に布陣し大本営をおく。 鳳鳴山(ほうめいざん)の下で、蜀の先鋒趙雲と魏の韓徳(かんとく)の軍がぶつかり、韓徳は大敗して長安へ逃げる。 先鋒の副将...
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出師の表(すいしのひょう) 三国志 出師の巻

・前出師の表 ・北伐の断行 あらすじ 馬謖(ばしょく)は司馬懿を除く策を諸葛亮に進言。諸葛亮はそれを認め、実行する。 「打倒魏朝」という司馬懿が書いたといわれる檄文が、諸州の武門に広まる。魏王曹叡は真偽を確かめるため、安邑(あんゆう)に出向...
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鹿と魏太子(しかとぎたいし) 三国志 出師の巻

あらすじ 諸葛亮率いる蜀軍が成都に戻ると知ると、後主劉禅(りゅうぜん)は、宮門三十里の外まで、諸葛亮を迎えにでた。 ・・・ 大魏皇帝曹丕(そうひ)は、高熱を出し、亡くなった。四十という若さであった。 次の大魏皇帝には、曹丕の遺詔(いしょう)...
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王風万里(おうふうばんり) 三国志 出師の巻

・孟獲、諸葛亮に服従する ・諸葛亮、濾水に饅頭を供える ・蜀軍、成都へ帰る あらすじ 翌日、諸葛亮は孟獲(もうかく)・祝融(しゅくゆう)夫人らを檻房(かんぼう)から引き出して、山野に帰せと命じ、その場を立ち去ろうとした。 すると孟獲は縄でく...