吉川三国志

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戦車と地雷(せんしゃとじらい) 三国志 出師の巻

・烏戈国(うかこく)の国王兀突骨、死す ・孟獲、七たび生け捕られる あらすじ この日は、烏戈国(うかこく)の国王兀突骨(ごつとつこつ)みずから指揮に立ち、江を渡ってきた。蜀兵は、抗戦していたが、次第に崩れ、退却し始めた。兀突骨は蜀軍を追いま...
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藤甲蛮(とうこうばん) 三国志 出師の巻

・蜀軍、烏戈国の兀突骨と戦う あらすじ 諸葛亮に敗れた孟獲(もうかく)は、帰る国もなくなり、烏戈国(うかこく)の国王兀突骨(ごつとつこつ)を頼った。兀突骨は、孟獲の残兵と合わせて十余万の兵を率いて、桃葉江に陣を敷いた。 諸葛亮の命を受けた魏...
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歩く木獣(あるくもくじゅう) 三国志 出師の巻

・孟獲、六たび生け捕られる あらすじ 孟獲からの参戦依頼を受けた八納洞長(のうどうちょう)の木鹿王(もくろくおう)は白象に乗って、孟獲のもとにやってきた。 孟獲夫妻は歓迎の大宴会を開き続け、着城五日目に木鹿王は出陣した。 蜀の趙雲と魏延は、...
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女傑(じょけつ) 三国志 出師の巻

・張嶷・馬忠と祝融夫人の交換 あらすじ 諸葛亮に解放された孟獲(もうかく)・弟孟優・朶思大王(だしだいおう)は、孟獲の本国、南蛮中部の蛮都(ばんと)に逃げ帰った。そして、銀坑山の蛮宮の前衛である三江城の総大将に朶思大王をあてた。 蜀軍は三江...
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蛮娘の踊り(ばんじょうのおどり) 三国志 出師の巻

・孟獲、五たび生け捕られる あらすじ 万安渓に着いた諸葛亮は、隠士に助けを求めた。 隠士は、四泉の毒に倒れた蜀軍の傷病兵を受け入れ、薬泉へ案内した。傷病兵は即座に回復した。 隠士は、これから先は、地下水のみを飲むようにと注意した。隠士は南蛮...
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毒泉(どくせん) 出師の巻

内容 孟獲(もうかく)は、禿龍洞(とくりょうどう)の朶思大王(だしだいおう)の助けを求めるため、弟孟優を使いに出す。↓朶思大王(だしだいおう)は孟獲(もうかく)を迎え入れる。↓蜀軍は南へ南へ行軍し、先行する王平(おうへい)は、西北の山地へ入...
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王風羽扇(おうふううせん) 三国志 出師の巻

・孟獲、四たび生け捕られる あらすじ 蜀軍は前進を続けた。 孟獲(もうかく)は諸洞の蛮王たちに、蜀軍と戦おうと檄(げき)を飛ばし、金銀を贈った。諸洞の蛮王たちは、孟獲のもとに集結した。 蜀軍は、西洱河(せいじが)の南岸と北岸に布陣した。 蛮...
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孔明・三擒三放の事(こうめい・さんきん・さんほうのこと) 三国志 出師の巻

・孟獲、三たび生け捕られる あらすじ 諸葛亮に解放され、山城に戻った孟獲は董荼奴(とうとぬ)と阿会喃(あかいなん)の首を獲れと命じたので蛮将たちは、諸葛亮の偽使者をつくって董荼奴と阿会喃を呼び出し、二人の首を斬った。 孟獲は蜀軍馬岱の攻撃に...
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心縛(しんばく) 三国志 出師の巻

・孟獲、二たび生け捕られる あらすじ 地元の者が忙牙長(ぼうがちょう)の首を孟獲に届けて来た。 孟獲は激怒し、董荼奴(とうとぬ)と阿会喃(あかいなん)に、蜀軍に対抗するよう命じた。 董荼奴は、蜀軍の馬岱と対峙した。 馬岱は、「諸葛亮の恩を忘...
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輸血路(ゆけつろ) 三国志 出師の巻

・馬岱、忙牙長を斬る あらすじ 蜀に捕らわれていたはずの孟獲が戻ってきたので、南蛮兵は驚いた。孟獲の脱出したときの嘘話に、部下は疑う様子を見せなかった。しかし先に諸葛亮に解放された阿会喃(あかいなん)と董荼奴(とうとぬ)も孟獲の話しを聞いて...
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孟獲(もうかく) 三国志 出師の巻

・孟獲、生け捕られる あらすじ 国王孟獲(もうかく)は、部下の三大将が諸葛亮に敗れたと聞き、軍隊を率いて、諸葛亮の軍に向かった。そして蜀軍の先陣王平とぶつかった。孟獲は、部下の忙牙長(ぼうがちょう)へ、あごで指示した。大きな角を振り立てる水...
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南方指掌図(なんぽうししょうず) 三国志 出師の巻

・諸葛亮、蛮軍三砦を破る あらすじ 蜀軍の益州平定によって、永昌郡の太守王伉(おうこう)を攻めていた反蜀の勢力が解けた。王伉は、城門をひらいて、諸葛亮の軍を迎え入れた。王伉の家臣である呂凱(りょがい)が城を守った一番の功労者であることを知っ...
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南蛮行(なんばんこう) 三国志 出師の巻

・諸葛亮、益州南部へ向かう あらすじ 淮河(わいが)から逃げ帰った魏王曹丕(そうひ)。魏の損害は、かつての赤壁の大敗にも劣らないものであった。呉の大勝である。都督徐盛は、孫権の甥孫韶(そんしょう)を軍功第一と上表したが、孫権は、「魏を油断さ...
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淮河の水上戦(わいがのすいじょうせん) 三国志 出師の巻

・曹丕、淮河から撤退する あらすじ 呉王孫権は、都督徐盛(じょせい)に孫韶(そんしょう)の命乞いをした。君主に言われれば、拒否できるはずもなく、徐盛は死罪を取り消した。しかし孫韶は自分の意見を変えないと主張するため、孫権は呆れてしまい、宮門...
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建艦総力(けんかんそうりょく) 三国志 出師の巻

・徐盛と孫韶、対立する あらすじ 呉と蜀が同盟を結んだことを曹丕は知り、激怒した。魏の黄初(こうしょ)五年秋八月、魏の大艦隊は呉へ向かった。 呉の孫権は、徐盛を都督に任命し、魏の大艦隊にあたらせた。徐盛は、魏軍の上陸を待って攻撃する作戦を主...
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蜀呉修交(しょくごしゅうこう) 三国志 出師の巻

・鄧芝、油の煮え立った大釜のなかへ あらすじ 呉は、魏と蜀の戦況を伺っていた。 蜀を四方面から攻めるという魏の作戦は失敗に終わったと、知らせが呉に届いた。 そこへ、鄧芝(とうし)という者が蜀の使者として孫権を訪ねてきた。 孫権は、殿前の庭に...
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魚紋(ぎょもん) 三国志 出師の巻

・司馬懿、五路の作戦を説く あらすじ 劉備の死を知った魏帝曹丕(そうひ)は歓喜した。 曹丕「この機会に大軍を送れば、蜀を落とすことができるのではないか」 賈詡(かく)と司馬懿(しばい)が口を開いた。 賈詡 「諸葛亮がいるので、難しいです」司...
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遺孤を託す(いこをたくす) 三国志 出師の巻

・劉備、死す あらすじ 永安宮にいる蜀帝劉備は、日々、呉に敗れたこと深く恥じており、病は重くなっていった。急使は成都へ走り、諸葛亮に伝えた。諸葛亮は、太子劉禅(りゅうぜん)を都にのこし、劉永(りゅうえい)と劉理(りゅうり)の二王子をともない...
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孔明を呼ぶ(こうめいをよぶ) 三国志 出師の巻

・魏の曹丕、呉攻めをやめ、魏へ戻る あらすじ 呉の大将「劉備が逃げ籠る白帝城へ近づきながら、どうして呉へ戻ったのですか」陸遜「数日のうちにわかるよ」それから二日後。陸遜のもとに、知らせが入った。魏の大軍が、三つに分かれて、攻めてきているとい...
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石兵八陣(せきへいはちじん) 三国志 出師の巻

・陸遜、石人の陣に惑う あらすじ 火責めにあった蜀軍は総崩れとなり、七百余里の陣線は途切れてしまい、各陣営部隊は個々に呉軍と戦うしかなかった。そのため、多くの蜀の大将が命を失った。傅彤(ふとう)、程畿(ていき)、張南、趙融(ちょうゆう)、南...